ベストな仕事なんてない


 人生頑張って生きて100年。働けるとしても学校を出てから長くて60年でしょう。

その中で、ベストな仕事に巡り合える可能性はかなり低いのです。おそらく、ほとんどの人が一生ベストと思える仕事に巡り合うことなしでキャリア人生を終えることでしょう。

 ちょと考えてみて下さい。「ベストな仕事」ってなんでしょう? 

他人から見て、また客観的に見て、その人にベストだと思っても、本人が「ベストの仕事」だと思わなければ、ベストではないのです。つまり、かなり主観的に決められるものなのです。


 今の「国際経営コンサルタント」という職業は、私にとってベストものだと思っています。ほとんどアルバイト的なものが多かったのですが、学生の頃から含めると30近い仕事をしてきました。その中で最も向いていると思っています。

 その一番の理由は、とにかくやっていて仕事そのものは大変ですが、楽しく充実感があるからです。そして、時間があればいつでも限りなくしたくなるのです。また、朝起きたら、仕事に行くのが楽しくて待てないのです。


特に私は人の相談に乗るのと人助けをするのがとても好きなのです。昔からです。おそらく、母親が保険の外交員(営業)をしていたのですが、保険の営業の方はほどほどに、お金にならない人の相談や応援ばかりしていました。

幼少だった私は母親に連れられて、彼女が実際に自分を犠牲にまでして、色々な人の相談に乗り、助けようとしていたのを隣で見てきました。

「蛙の子は蛙」で、気がついたら、結局私も母親と同じような生き方をしています。彼女もそうでしたが、仕事を通じて人助けができるのはとても嬉しいですし、物凄く生きがいを感じるのです。

「あー、この世に生まれてよかった! 今日も一人の人を元気づけ、頑張って生きてもらえるようになった」と。

 しかし、実は、私はただ知らないだけで、他の仕事の方がもっと向いているのかも知れません。でも、今の「国際経営コンサルタント」という挑戦的な仕事ができることで十分満足しています。おそらく、一生死ぬまでこの仕事を楽しみながら続けていることでしょう。

 

そもそもこの仕事を選んだのは、健康である限り、引退後も含め一生涯できるからです。私にとって仕事とは、次の等式で表せるのです。

「仕事=趣味=人生相談=人助け=ライフワーク=生きがい=命がけなこと=充実感があり楽しいこと」

 実は、それぞれほぼ完全にイコールなのです。


 正確に言うと、客観的に完璧に「ベストな仕事なんてない」のです。しかし、主観的にはあります。仕事をしている本人がそう思えばそうなのです。

 大事なことは、今している仕事を全力でやり抜き、主観的に、また自己満足として、それを「ベストな仕事」と心から思えるか、です。