姿勢よく座り、姿勢よく速く歩こう
「すべての仕事の基本は姿勢であり、スピードだ。姿勢の悪い人、何事も遅い人は、仕事という戦いに敗れ続ける」
「バカもの、姿勢が悪い! ビシッと座れ、ビシッと!」
突然の上司からの罵声に驚くと共に、何で座り方一つで、朝からこんなに怒られなければいけないのか、その若手社員は理解に苦しんでいるようでした。
たまたま顧問先である上場したてのベンチャー企業に訪問した時の出来事です。その社員はかなり落ち込んでいる様子。
そう言えば、私も小さい時よく両親に叱られました。座った時の姿勢が悪いためにです。納得できなかったので母親に聞いたところ、次の4つの理由を言ってくれました。
(1)姿勢が悪いと病気になる可能性が高まる
(2)心身ともにダラダラと緩み、作業に影響する
(3)一生懸命頑張っている人が見たら邪魔な存在となる
(4)早く疲れて集中力が落ち、作業を続けていることが嫌になる
指摘されればなるほどとも思いました。
今家庭や学校では、姿勢の悪さを指摘し、正すことはなくなったようです。自己管理するべきことなので、そこまで手取り足取り教えなくなったためでしょうか。どうもそうではないようです。
教師や親が自信や情熱をなくし厳しく言えなくなってきているからではないかと危惧しています。
両親がいつも嫌というほど姿勢について厳しく指摘してくれたため、私は、姿勢はよい方になりました。そのため、長時間仕事しても疲れませんし、仕事の集中力はかなりつきました。
また、学校時代も卒業してからもまったく病気したことはありません。その上、大学を出て入社してから独立するまで、更に独立してこのかた遅刻や欠勤は一度もありません。
小学校一年生から高校まで競泳をやり体力がついたことも大いに貢献しているとは思いますが、主な理由は姿勢がよいからだと思っています。
色々な方から姿勢がよいと褒められる一方、姿勢がよく胸を張って歩いているので、威張っているようにも見られます。
まあ肩書き上社長ということもあって、丁度いいのかも知れません。ただでさえ、私は社長としての貫禄がありませんので。
いずれにしても、姿勢よく座るよう指摘して下さることは、あなたのことを本当に思って言ってくれている証拠です。注意してくれた人に感謝すべきですし、自分のために努力して直すべきです。
また、姿勢と言えば、あまり知られていませんが、何事にもやる気が出る方法に、姿勢よく速く歩くことがあります。実は、私も大學を卒業するまでは、知りませんでした。
私は日米アジアで20年以上に渡ってビジネスをする中、人の姿勢や歩き方について徹底的に研究してきました。特に、仕事の速さと歩く速さの相関関係を見てきました。
私なりの結論は、「姿勢よく早く歩く人は、仕事もできる」ということです。逆に、歩くのが遅く姿勢も悪い人は、例外なく仕事も遅くできませんでした。
ですから、私はその人が、仕事が速いかどうか、できるかどうかを知りたい時、必ず歩き方を見るようにしています。すると一目瞭然でわかりますから。
この論理でいくと、もし、誰でも仕事が速く、できるようになりたければ、姿勢よく速く歩く癖をつければいいということになります。
「そんなバカな!」と私は最初疑いました。それで実際に自分自身にテストしてみました。毎日姿勢よく速く歩くようにしてみたのです。その結果、本当に仕事が速くできるようになっていきました。それも明らかに、です。
なんで歩く速さが増すと、仕事のスピードも速くなるのかわかりますか?
私なりの説明は、簡単なのです。
姿勢よく速く歩く癖をつけると、生き方が替わります。つまり、前向きでスピードを重視するようになるのです。
そして時間も大切にするようになります。
なぜなら、速く歩けば、遅く歩くよりも、余計に時間ができます。その余った時間を仕事に使えるのです。
また、心がけとして、速く歩くようになれば、絶えず時間を大切にする癖がつきます。
ちなみに、日本の総理大臣になって絶対にやらなければ、ならないことの一つに、速く堂々と歩くことがあります。
あれだけ毎日過密なスケジュールをこなすのです。1秒でも速く歩いて次の目的地に遅れないで着くのは、総理の任務なのでしょう。また、その中で見ている人にも好印象を与えなければなりません。ですから、速いだけでなく、姿勢よく堂々と歩かなければなりません。