どんな仕事も楽しくできる!


仕事はつまらない?

 仕事がつまらないということで悩んでおられる方が多いようです。

 確かに私も新入社員の頃、仕事が楽しいと感じたことは、まったくありませんでした。

どうしてだったのかを振り返って考えてみました。すると、仕事そのものがつまらなかっ

たわけではないことを思い出しました。主な原因は、その仕事をするのに、私の能力が、

あまりにもかけ離れていたため、わからないことだらけで、仕事していること自体辛かっ

たのです。

 結局、プロフェッショナル・スタッフ(プロのコンサルタント)として採用されたはず

でしたが、ダメ社員の烙印を押された私は、雑用係に回されてしまいました。それでも他

に行く先がなかった私にとって、クビよりましでした。

雑用係としての仕事は、コピー取り、電話番、掃除、書類配達、メッセンジャーボーイ

(伝言係)、ごみ捨て、郵便配送、会議用資料作成等々です。

 それでも、おそらく近々にクビになるのだろうと、毎日戦々恐々としていました。


雑用でナンバーワンに

 そんな中、私はある決意をしました。

「どうせクビになるのなら、ここにいる間だけでも、少しでも仕事を覚えて、将来に備え

よう」と。

 それから、どんな雑用も完全にマスターすることにしました。それも、その分野でナン

バーワンを目指してです。実際いくつかの作業においては、ナンバーワンになれました。

 たとえば、コピー取りやホッチキス留めでは、正確性、速さ、綺麗さで、社内の誰にも

負けないという自負ができるほど練習し自信もつきました。

 その自信はどんどん広がり、他の作業においても、同様の自信をつけていきました。気

がついたら、私はほとんどすべての雑用において、社内でナンバーワンになっていたので

す。

雑用係から出世頭に

 それ以上に、収穫が大きかったことがあります。どんな仕事も徹底してやった時、プロ

中のプロとなり、楽しくなることを、その雑用係の仕事を通して、実体験することができました。

 私のその仕事へのこだわりを上司はとても気に入ってくれました。それで、雑用を含め

彼のすべての仕事の補佐を私に任せてくれたのです。

 彼はまだ若かったのですが、将来の社長候補と言われるくらい社内では実力者でした。

ですから、私にとって彼の補佐役になれたことは、大変幸運でした。

 私は一生懸命彼のためにありとあらゆる補佐をしました。チャンスをくれた彼に、絶対

に失望させたくないとの思いで必死でした。ですから作業は何事も何度も何度も徹底して

やりました。その結果、彼は私をどんどん昇格させてくれました。気がついたら、いつク

ビになっても不思議ではなかった私が同期の間で出世頭になっていました。


バカになってやり続ける

 この体験を通して皆さんに申し上げたいことがあります。どんな仕事も、とことんやれば楽しくなることを。要はバカになってやり続けられるか、です。

 とにかく素直になって、言われた通りのことを愚直に実践していくのです。そうしたら、周りの人達が、仕事に対するあなたの誠実な言動を高く評価してくれます。

 頭が良過ぎると先々のことまで考え過ぎて、今目の前にある仕事に全力投球できないのです。ですから、考え過ぎることは止めましょう。

 理屈抜きで動くことです。動いた分仕事に対するヒントも得られますし、知恵も出てきます。

 仕事ではとにかく「何事も当って砕けろ!」です。まずやってみる。そして、問題点をいち早く見つけ、どんどん修正・改良を加えていき、よりベターなものへと近づけていくのです。


仕事は工夫次第

最後に、仕事を楽しくするのも、つまらなくするのも、あなたの工夫次第であることを忘れないで頂きたい。

それさえわかれば、後はどんどん工夫するのみです。その工夫で試行錯誤するのも、また面白いものですよ!