素直に謝る癖をつける


 社長業を始めて今年で15年目になりますが、素直に謝らない社員と話すことほど悲しいことも少ないです。

 彼らを見ていて、「昔自分もこんなに生意気で傲慢だったんだろうな……」と溜息をつきながら、回想し始めます。昔の上司に申し訳ない気持ちになります。

一言「すみません」「申し訳ございません」と素直に謝れば済むことを、人のせいにしてみたり、環境のせいにしてみたりで、段々卑屈になっていっていくのです。どんどん自分が惨めになっていきます。


 すごい人ほど、相手が誰であれ、いとも簡単に誠心誠意謝れます。

 私も高校3年生の時に、「経営の神様」と言われた松下幸之助氏に謝られたことがありました。その時は、もうビックリです。高校生ながら思いました。

「なんてすごい人なんだろう! さすが『経営の神様』だ!」と。

 松下氏はいつもどんなに偉くなっても歳をとっても素直な心を忘れてはいけないことを説いておられました。彼は素直な心を持つことが、生涯に渡って成功できる鍵だと言われていたのです。

 いつでも誰に対しても謝れる人間になれたら、周りの人の評価は抜群となります。尊敬され、何でも手伝ってくれるようになります。

 それを簡単に説明すると次のチャートのようになります。


 素直に謝る癖をつける

 謙虚な人として高く評価される

 周りの人に好かれる

 周りの人がいい仕事を持ってきてくれる

 周りの人が仕事を応援・協力してくれる

 成果が出やすくなる

 仕事が楽しくなる

 自信も出てくる

 やる気も出る


 これを読むと、素直に謝る癖をつけたら、仕事がどんどん好転していくのがわかりますね。ですから、私といっしょにプライドや見栄を捨て、謙虚になって素直に謝り続けていきませんか。私も頑張りま~す!