目先のことに振り回されない


 目先のことに振り回されていたら、当然しっかりした成果のあがる仕事はできません。

 仕事で成果を出したければ、あっちフラフラ、こっちフラフラせずに、一つの作業を終るまで一挙に集中してやることです。

これは、一つ一つの作業において、中途半場にせずに、けじめをつけるということなのです。

 仕事のできない人ほど、目先の色々なことに振り回され、結局何一つ完結できないでいます。

周りの人はそのことをすぐにわかりますから、そんな人に仕事を頼まなくなります。

 ですからいつも自問自答すべきです。今何をすべきかと。

また、一度始めた作業は、区切りがつくまで、やり抜くことです。


 そんな偉そうに言っている私も、新入社員の頃は、目先のことに振り回されっぱなしでした。

ですから、どの作業にも没頭できず、すべて中途半端になっていました。随分と先輩方に迷惑をかけてしまったことか。

 当時は周りの人に迷惑をかけてしまっていることすらわからなかったのです。

 そんなことから、職場で何度も何度もミスや失敗をしてしまいました。やっと目先のことより、まず取り掛かったことに集中しなければならないことに気がつき、終らせることに全力を挙げました。

 そうしたら、ミスも失敗も極端に少なくなり、集中力と責任感があるということで、上司からも先輩からも褒められました。

 それは次のチャートで説明できます。


 目先のことに振り回されない

 取り掛かっている優先すべき仕事に集中する

 中身の濃い落ち着いた仕事ができる

 短期間で成果が出る

 周りの人が高く評価してくれる

 自信が出てくる

 仕事が楽しくなる

 やる気がどんどん出てくる


 この流れで、私は新入社員時代を乗り切り、大きく成長できたのです。

「目先のことに振り回されるな! 取り掛かったら最後までやり切れ!」と、当時一喝してくれたアメリカ人上司には心から感謝しています。