職場は道場であり人生大学


 最近様々な会社を訪問させて頂いて、残念に思うことがあります。

 あまりにも和気あいあいと楽しく仕事をすることを優先し過ぎていて、私がいつも提唱している「職場は道場であり、人生大学」という発想が理解頂けなくなっています。

 ある時、そのことを話していたら、ある中堅企業の部長さんから、困り果てた顔で聞かれました。

「確かに、『仕事は戦い、職場は道場であり、人生大学。一歩外に出れば、そこは戦場』と浜口先生がいつも言われることは当っていると思います。プロなら当然の発想だと思います。でも、今の若い人にその考え方を押付けると、すぐに辞めていってしまうのです。どうしたらいいでしょうか?」

 私は躊躇することなく言い切ります。

「会社が好調なので、今はそれで成り立つかも知れませんが、一度業績が悪くなったら、いかに世の中が厳しいかに気付くことでしょう。それまで待っていたら遅すぎると思います。やはり現実の厳しさを早く教えるのが、親切であり部下に対する愛情だと思いますが」


 職場は道場であり、人生大学ですから、プロとして成長するために、とにかく毎日勉強しなければなりません。

 ほとんどの方は、一日のうちで一番長くいる場所が、職場ではないでしょうか。従って、職場での時間の使い方や学ぶ姿勢によって、実力のつき具合、成長の度合いが決まるのです。

 

私が今まで職場での勉強術としてやってきて効果が抜群だったものが三つあります。

 一つは、毎日今日は一つのこと、例えば結論から先に言うことをマスターすると決め、徹底してやったこと。

 もう一つは、一つひとつの作業に費やす時間を最初に決め、その時間内で一挙に終わらせる訓練をしてきたこと。

 三つ目は、各分野において、できる人から徹底的に学び、毎日意識して真似をすることです。

 この三つを毎日必ず職場でやってきました。お陰でどんどん仕事も正確かつ速くなり、職場で必要な知識も増えていきました。