立場上、一方的にお世話になりっぱなしなることがあると思います。たとえば、新入社員時代や再就職直後のしばらくの間とかです。
確かに上司や先輩ばかりですから、ついついお世話にならざるを得ません。
よくあるのは、ご馳走になることです。それも頻繁に。
コミュニケーション上、いっしょに食事したり、飲んだりすることは、とても大切です。職場ではゆっくり話せませんし、お酒の力を借りて、本音で腹を割って議論できるいい機会でもあります。
ですから、ご馳走になるのがわかっていても、恐縮して断ることはありません。
大事なことは、一方的に驕られっ放しならないことです。
と言っても上司や先輩は、まず驕らせてくれないでしょうから、別の形でお返しをするといいでしょう。
誕生日や記念日にちょっとしたプレゼントをするのでもいいです。また旅行する場合、事前に情報収集しておいて、彼らが好きなお土産を買ってくるのもいいのです。大切なことは気持ちです。
別に高価な物である必要はまったくなく、「いつも有難うございます」という感謝の気持ちが伝わればいいのです。
残念ながら、最近一方的にお世話になっていても、気にならない人が多くなったようです。特に、若い人や女性に多いのです。
職場での地位や収入的に劣っていれば、お世話になりっ放しでいいのかということです。結果的にお世話になるのは仕方がないでしょう。
しかし、それがしょうがないとか当たり前だと思うようになったら、自分自身がおかしいとみた方いいでしょう。お世話になったことへの恩返しは、すぐにはできないとしても、最低でも言葉で感謝の気持ちを表すべきです。それが社会人としてのマナーというものです。
私も若い頃は、いつも周りの上司や先輩、またお客さんにお世話になり、驕られるばかりでした。何もできなかった青二才の若造である私に、本当によくしてくれました。あの頃お世話になった方々は、一生忘れません。
当時はお金も余裕もありませんでしたので、お返しとしてたった一つだけやりました。
それは手書きで長文の感謝の手紙を書いたことです。それも、お世話になった次の日に必ず届くように、です。
その手紙には、いつも「ご恩に報いるため、圧倒的な努力をして力をつけて参ります」という決意の言葉で締めくくるようにしました。
「なかなか骨があるじゃないか。浜口を応援して良かった!」と思ってもらえるように、自己アピールしているようで恥ずかしかったのですが、あえてそう書きました。それが拘わって頂いた方々への私だからできる恩返しだと信じていたのです。