早起きは三文の徳?


 私の仕事(コンサルタント)人生を通して、世界的な大富豪や経営者を身近に見てきて言えることがあります。成功者や幸せ者には共通点があるのです。いくつかありますが、その最たるものが、早起きなのです。

 昔から「早起きは三文の徳」と言われます。早く起きると健康によく、何かといいことがあるのを教えてくれています。

25年間、国内外で仕事をしてきてその通りだと痛感します。

 朝早く起きれば、一日が充実します。なぜなら、一日のうちで一番頭が冴えている時間帯を使えるからです。ですから、仕事や勉強がはかどります。


 仕事に成功することで大事なことは、行動することは当たり前ですが、頭を使うことです。それも中途半端にではなく、徹底的に、です。使いまくるということではなく、最も効率的効果的に使うということです。

 その効率的効果的に頭を使えるのが、早朝なのです。

 それに気がつかなかった私は、早起きを始めるまで随分と損をしてきたと思います。

なぜ気がついたのか。それは、日本の大学を卒業後、最初に勤めた国際会計・経営コンサルティング会社ニューヨーク本社で、アメリカ人上司より、行動を通して教えてもらったからなのです。


 ある朝、いつものように遅刻ギリギリに出社した私は、こっそり席に着こうとしました。そこにたまたま現れたその上司が、いきなり詰問を。

「君はいつもギリギリに出社しているの?」

「はい、すみません」

「なぜ、謝るの?」

「いつも私だけばギリギリなので……」

「でも、遅刻じゃないんでしょ?」

「はっ、はい」

「でももったいないな、一番効率が上る早朝を仕事に活かさないなんて。だから君は仕事の効率が悪いんだね!」

 何気ないその一言は、私の胸に強烈に刺さりました。

〈そうか、僕は効率の悪い人間に見られていたんだ! ショック~〉


 朝には弱くても、その分残業や休日出勤で取り返していると勝手に自負していた私は、その上司の言葉でガックリきました。

そして早起きし早朝出勤することで本当に仕事の効率がよくなるのかどうか、実際に確かめることにしました。

次の日から朝5時に起床して、始業時間である8時半の2時間前、つまり6時半には出社して、仕事を始めたのです。

それまで物凄く朝に弱かった私にとっては、一大変身です。

 周りの人達が皆ビックリ。何かあったのかと聞きにくる有様です。

 とにかく3ヶ月だけやってみて、効果が上らなければ止めるつもりでした。

 ところがです。その成果は1週間で顕著に現れました。本当に仕事の生産性が上っていったのです。

 やはり、早朝は頭が冴えているので、もっとじっくり考えるようになりました。また、周りの人から言われるようになりました。

「ネイト(私のニックネーム)は、戦略的に物が考えられるようになったね」

「仕事の処理が速くなったよ」

 とい具合に、です。


 それから、25年近く経ち、今でも早朝をフル活用しています。本業の経営コンサルティングをこなしながら、毎月一冊本が出せているのも、この早起きのお陰だと痛感します。本当に早起きしないともったいないですね!