天職とその見つけ方


 天職は見つけると言うより、自分で決めるものです。また、天職は必ずしも一つだけとは限りません。ただ、現実にできるのは一つだけなのです。

 私もそうでしたが、天職を見つけた人は、ほとんどの人が天職であることを直感で察知しています。

そもそも天職であるかどうかは考えてわかるものではありません。考えなければならない場合、その仕事は天職ではないと言えます。

天職は、意識しなくても自分の直感でわかるものです。使命のある仕事ですから。自分で「これぞ、我が使命の仕事だ!」と自然に思えるものです。


 ここで、私なりに考えた天職を見つけるためにすべきであろうことを、次にまとめてみました。


天職に就けるよう強い願望を持ち、天職と出会うことを決意する

周りの信頼できる人に仕事について相談する

将来何になりたいか、どうしたいかを自問自答し明確にする

好きな仕事、好きそうな仕事、またやってみたい仕事を選ぶ

自分の特技や得意なことを認識し、それらが天職に結びつくかを考える

仕事、更に人生の最終目的・目標を定める

人生設計やキャリア・プランを作ってみる

家族を含め周りの人に自分に向いていそうな仕事を挙げてもらう

色々な職業の人と会って、その仕事の情報を入手する

(10) アルバイトやインターンなどをして様々な仕事を経験してみる

(11) やってみたい色々な仕事に関する本を読みまくる

(12) 興味ある職業の人の講演会やセミナーを聞きに行く


私は、世の中に偶然はないと思っています。すべてには原因があって結果があるのです。即ち「原因結果の法則」から、すべてが成り立っているということです。

ですので、あなたが、今やっている仕事も、きっかけはたまたまだったように見えるかも知れませんが、必然なのです。偶然ではありません。今やっていることや仕事は、将来的に大きな意味を持ちます。将来の原因になっていることですから。


もしかしたら、今の仕事が天職かも知れません。でも、将来天職に就くための、踏まなければならないプロセスであることだけは間違いありません。

大事なことは、あなたが今やっていること、そしてあなたを取り巻く環境が、すべて「原因結果の法則」に則ってあることを認識し、それらを素直に受け止め、将来いい結果が出るよう、現在にいい原因を作り始めることです。天職と出会えるよう、あなたなりの様々な努力をすることです。特に、今目の前にある仕事や職務を全うするのです。

そんな努力ができなければ、天職に出会える確率はかなり低いのです。待っていてもまず出会えませんから。厳しい「原因結果の法則」が存在する以上、とにかく、願い、学び、動くことをしなければ何も始まりません。


その仕事が天職かどうかを見分ける方法をご存知ですか? その基準なるものを次に紹介しておきます。


一生涯その仕事をやり続けたいと思えること

直感的にその仕事が、天職としてピンとくること

その仕事をしていると、やりがい、生きがいを感じること

その仕事を通じて、世のため、人のためになっていると実感できること

仕事で自分の良さが生かせること

その仕事をしていて、厳しくても毎日ワクワクすること

その仕事を通じて人間的に成長できること


とにかく、諦めずに今の仕事をやり抜いてみてください。そして、いい原因を積んで下さい。そうすれば、今の仕事が天職かどうか見えてきます。

もし今の仕事が天職でなければ、天職に出会うことを強く願い、多くの人から学び、情報を得るため、動いて動いて動き回れば、天職だと思える仕事が出てくる可能性が広がります。