体育会系の強み


 私の人生経験を振り返って、また多くの成功者を間近に見てきて思います。向いている仕事や天職を見つけるのに、体育会系の人は圧倒的に有利です。

 なぜかわかりますか?

 体育会系の人の共通点を見ればすぐにわかります。それは、まずやってみるということです。

仕事ほど外から見たのと、実際にやってみたのとが違っていることも少ないのではないでしょうか。


たとえば、あなたが素晴らしい高級レストランへ食事に行ったとしましょう。レストランのあまりの美しさ、また食事の美味しさに感激して、「ぜひ、この店で働きたい!」と思い、実際に働かせてもらった場合どうなるでしょう?

 私の経験から言わせて頂くと、10人いたら残る人は一人いるかいないかでしょう。

華やかなレストラン業の裏には、皿洗いや掃除から始まって食材の下準備等々の汚いかつきつい作業がいっぱいあります。新人で入れば当然一番下っ端であるあなたが、その作業のほとんどをしなければなりません。華やかなレストランのイメージとはまったく相反する作業です。

実際に、ある高級レストランから頼まれて、私は12人もの「何でもしますから、ぜひ働かせて下さい!」という風に言ってきた若者を紹介しました。が、全滅でした!

つまり誰一人1ヶ月も続かなかったのです。支配人が厳しい人であることは最初に伝えていましたから、覚悟の上だったと思いますが、紹介した全員があまりにも続かなかったので、私はショックを受けました。

でも、仕事をイメージで判断したときの評価と、実際に経験したときのとのギャップを見事に象徴していると思います。


 体育会系の人は、昔からきついことや命令されたことを理屈抜きでやることに慣れていますので、多少大変なことでも結構やってのけます。一定期間バカになってやり抜こうとします。一定期間一生懸命やってみると、最初は不慣れで辛かった仕事でも、意外と楽しくなってくるものです。

 このバカになってやり抜くという行為が、向き不向きを見極めるのに必要なのです。なぜなら、どんな仕事でも一定期間やり抜かなければ、全体的な、また本当の良さも悪さも気付きませんから、当然向き不向きもわからないままでいることになります。