「やったことリスト」の使い方

「やったことリスト」は、自分が本来何に向いているのか、何がしたいのか、またどうすべきなのかを見極めるのに、とても役立ちます。

 リストを作らなければなんとなく呆然と考え、決めなければなりません。それこそ、強い直感が働けばいいのですが、そうでなければ、「えいやー」で。

 進路・職業・生き方を決めるのに最も参考になるのが、自分とは一体どんな人間であるかを知ることです。

 勿論、ある程度の経験や知識があれば、自身でそれなりの選択ができるでしょう。それでも、「やったことリスト」があれば、改めて自分という人間の強み弱みがわかり、より合理的、客観的、長期的な判断ができます。


「やったことリスト」は、辞めるべきかどうかを決める際に、特に強力な判断基準となってくれます。なぜなら、仕事を辞めるときは、どうしても現在の環境や将来性などの外部要因に目がいって、自分という内部要因を軽視してしまうからです。

 しかし、一番見なければならないのは、自分に合っているかどうかです。将来のことより、今までの自分がその選択によって生きるかどうか、です。

辞めることが今まで一定の環境下で生きてきた、また働いてきた「自分」にとって本当にいい決断なのかどうかを検証するためには、「やったことリスト」は、とても参考になります。

 理由は単純です。人間は仕事の上では、突然変異を起こさないからです。今まで苦手だったことが、辞めて環境を変えることで得意になると思いますか?

 それは有り得ないことなのです。

 よく「歴史は繰り返す」と言われますが、人間も同じです。

 人間には「生命の傾向性」というものがあります。簡単に言ってしまうと、同じミスや間違い、また成功を繰り返す習性があるのです。

 ですから、ある人が将来どのようなミスや間違いを起こすかは、その人の過去のミスや間違いを調べることで、予測がつくのです。よほど注意していないと、「生命の傾向性」から、必ずと言っていいほど同じミスや間違いを繰り返しますから。

 また、失敗を続けた人でも、突然成功するということはありません。過去に成功する原因を積んでいるのです。

そんなわけで、成功する人は成功すべきして成功しているのです。成功する人は過去に小さいながらも成功体験を持っているのです。それは必ずしも、仕事に直接かかわることとは限りませんが。

成功する人は、それで、過去の成功体験を応用しているのです。


 友人のアメリカ人で転職の達人がいます。彼は、5回転職してきましたが、いずれも大成功させてきました。遂に今彼は大企業で社長をやっています。

その彼が、仕事で未知のことや、転職など将来のことを決めるときは、必ずやることがあります。過去やって失敗したことや成功したことを徹底的に把握し、その失敗や成功の原因を究明するのです。その把握するプロセスの中で、必須の作業が「やったことリスト」を作ることだそうです。

それで、その「やったことリスト」の情報を基に、成功したときにやったことをできるだけ繰り返し、失敗したときにやったことは、すべてしないようにするのです。