受けてきた家庭教育


 経営者になってずっと若手社員を見てきて思います。どうやら育ってきた家庭環境によって、かなり価値観や考え方に影響を受け、違っているようです。

 入社してすぐに辞めたがる社員は、例外なく甘やかされて育てられてきていました。ですから、我儘なのです。忍耐力がありません。

 彼らは迷惑をかけて辞めることにまったく躊躇がありません。彼らなりの論理で正当化させますので。

 辞めかどうかの判断に、受けてきた家庭教育は大きな役割を果たすのではないでしょうか。


たとえば、友人のA君は、幼い頃よりお父さんから「石の上にも3年。でも10年は、頑張ってみなさい!」を口癖としてよく言われ、厳しく育てられました。A君は、誰が見ても明らかに向いていない事務の仕事を、もう25年間も続けています。

A君は会社に恩を返すまでは、仕事を辞めること自体が卑怯であり、人生の負けという考え方を持っているのです。それしかできないのであればいいのですが、とても外交的で、営業には持って来いなのです。本人も営業が好きでやりたいと思っているのですが、事務職で成果を出さなければ、次に進めないのです。

いつもA君を見ていて思います。

「もったいないなあ、辞めて営業職に就けばいいのに……」と。


 このように何か行動する際、家庭で受けてきた教育は大きく影響を与えます。それは、価値観や考え方、遂には行き方とう形で。

 ですから、振り返って頂きたいのです。あなたがどんな家庭教育を受けてきたのか。また、受けてきた教育の考え方は、今の環境や時代にマッチするかどうかを、です。

 もし、激動する現代に合わないようであれば、正しい価値観、考え方、更には生き方とは何かを、再考してみては如何でしょう。その際、信頼できる人生の先輩に相談してみることをお勧めします。