引退の問題
引退されるタイミングで悩まれる人が多いようです。特にある程度元気な高齢な方に、です。
高齢化社会で、今は高齢でも精神的にも体力的にも、年齢とは関係なく若い方が多くなっています。
ですから、引退を決めるのは、単なる年齢ではないと考えます。
実質年齢、つまり、精神的、体力的に元気で、携わっていることへの情熱が続く限り、引退をする必要はないと思います。
勿論、人材育成の目的で、若手に花道を渡すということもありますから、元気だからいつまでも引退する必要はないとは言えません。
しかし、その組織、また周りの人が必要としてくれている以上は、役職こそは変えても、引退しなくてもいいでしょう。
むしろ、必要されている以上、また組織に対して成果を出し続けられる以上、続けることが責任と誠意ある人の判断だと思います。
私の元顧問先企業のオーナー社長さんは、今もう80歳です。でも、精神的にも体力的にも50歳くらいなのです。
とにかくその歳でも、今でも元気で頭脳明晰です。
却って、50代の社員より仕事をしています。それも正確かつスピーディーに。
彼は一度引退を考えたものの、自分以上にやる気と元気のある有能な社員を見つけることができませんでした。
それ以上に、全役員から、まだまだやれるので続投するよう強い要請があったのです。
彼はその要請に応えるべく、とりあえず続けていますが、自分より情熱とやる気のある人が出てきたら、いつでも辞める覚悟です。
組織のために、いつでも後輩に花道を譲るという潔い覚悟は、ベテランには必要なのです。でなければ、元気であれば、いつまでもできてしまうのです。人間である以上、経営上の判断能力も歳をとるとともに衰えます。ですので、後継者が見つかり次第、引退する勇断は組織を守る上で必須です。