理論や形式よりもまず成果を

「じゃあまず戦略を決めましょうか?」

「ちょっと待って下さい~ 我々は小さな組織を作って始めたばかりなので、理屈っぽいこと抜きでまずやってみませんか? そうでないと戦略と言われても、具体性が欠いてて、何のことかわからずピンとこないです……」

「でも最初に戦略を練らないと、成果に結びつかない無駄なことばかりしてしまうかも知れませんよ……」

「それでは、理論的なことが見えてくるまでとりあえずテストでやってみるのはどうですか?」

「わかりました。皆さんがその方がやりやすいのでしたら、そうしましょう」

何かを始める際、教科書的なアプローチは、まず戦略を立案することです。しかし、それはあくまでも理論であって、あまりにも何もわかっていない場合、理論や形式よりもまずやってみて結果を見た方が効率的かつ効果的であることは、現実世界では常です

 コンサルタントはとにかく戦略を立案するのが好きです。職業柄、理論的に考えることばかりしているので、何かをする際、まず戦略を練るのが癖になっています。

 資金と人と時間に余裕がある大企業ならいざ知らず、小さな組織や個人で何かを始める際、理論的・形式的なことをダラダラ並べ、時間とお金と手間をかけるのはどうでしょう? 返って最初から理屈っぽく戦略を練っては、「絵に描いた餅」になる可能性大です。

新しいことに挑戦する場合、成功への近道は、まずやってみることです。そして、現実論として、まさに「小さく生んで大きく育てる」発想です。

私の経験から言わせて頂くと、初めてのことをすう場合、すべてが初めてだらけです。理論的なことや形式的なことは簡単済ませた方が、上手くいくことの方が圧倒的に多いのです。理論的なことや形式的なことに拘れば、成果主義の現実派の人達が、まずやる気を失くします。

何をするにしても、まず成果ありきです。短期で成果を出さなければ精神的にも物理的にも経済的に続けられないからです。