仕事が厳しくて嫌になったらどうすればいいですか?

 

 

仕事はそもそも厳しいものです。しかし、目標があるからその厳しさにも耐えられるのです。逆にどんな仕事も目標がなければつまらないものです。ですから、まず仕事を評価する前に、小さくてもいいので目標を設定しましょう!

 私も、大学を出て最初に勤めた時、仕事はめちゃくちゃ厳しくて、すぐに嫌になりました。「こんなはずじゃなかったのに……」と。とても後悔しました。

入社する前は、とてもカッコいい仕事に見え、その仕事がしたくて、志願してその会社に入ったのですが、実際に仕事を始めてみたら、とても地味で非常に忍耐力がいるのです。

上司や先輩、そして秘書までが、鬼や「意地悪ババア」に見えました。ただ単に、私が仕事ができなくて、皆に迷惑をかけていただけなのに、まわりから徹底的に苛められているような気がしました。

ノイローゼになるってこんなことだったのですね。皆が、結託して私を辞めさせようとしているようにすら思えてならないのです。毎日その職場から逃げたくて逃げたくてしょうがありませんでした。また、働いていると一日が長くてどうしようもなく、いたたまれなくなってくるのです。

 でも、一度自分で選んで決めた道でしたので、「とにかく辞めさせられるまで、最低3年はやってみよう!」と決意し、我慢して一生懸命やってみました。

不思議なもので、一度命懸けになったら、仕事に対してガンガン努力・工夫し、どんなことにも喰らいついていきました。そのうち徐々に仕事がわかり、できるようになってきて、面白くなりました。気がついたら、同業者への転職を含めて、同じような仕事を10年も続けていました。それも、毎日早朝から深夜まで、バリバリ働いていたのです。

遂に、その仕事経験を基に独立したのです。ですから、そこで働いた経験は私の一生の財産になりました。

 大事なことは、とにかく一生懸命やってみることです。最初から楽しい仕事、面白い仕事など、まずありません。一生懸命やるから、創意工夫して面白くもなり、楽しくもなってきます。

 私の場合は、つまらない仕事でしたが、自分なりの目標を設定しました。例えば、「今日はここまでやって、これを学ぶぞ!」とか、「今月の達成すべき目標は、○○○○で、そのためには、具体的に今週XXXXに、そして今日△△△△に挑戦するぞ!」と。

 仕事は厳しくつまらない側面もあるので、弱き自己に挑戦できるのです私は、仕事は厳しければ厳しいほど、嫌いであればあるほど、人間的に成長できることを体験してきました。最初から好きなこと、楽なことだけしていたら、人間は成長しません。

そもそも仕事をする根本的意義は、人間性の追求、要するに人間的に成長することですから、厳しくて、また嫌いで結構なのです。それが自然であり当たり前なのです。仕事が厳しくて嫌になったら、そこからどうするかで、その人の真価がわかります。

厳しければ厳しいほど、嫌いであればあるほど、成果が出たときの喜び、感激は大きいものです。ぜひ、挑戦し続けましょう! そのように挑戦し続けた結果、もう限界だと思ったら、次の仕事を探せばいいではないですか!

でも我慢して1年から3年は、一つの仕事で頑張ってみて下さい。そうでなければ、次の仕事を見つけて始めても、また中途半端になります。「一事が万事」ですから。

一つの仕事をやり切れないで、どうして他の仕事をやり切ることができるのでしょうか。できるわけがありません。仕事の内容は違うかも知れませんが、人の生き方は、そう簡単に変わりません。

 とにかく、厳しい仕事、嫌な仕事を通じて、弱き自己に挑戦し続けましょう! 頑張ればいつかその仕事も楽しくなり、好きになります。頑張っても好きになれなければ、次の仕事を探しましょう!