陰の人を大事にしよう



 会社や組織運営において、陰の功労者ほど大事な人はいないと思います。このことは、中国でもよく言われます。

「最初に井戸を掘った人を大事にする」つまり、「最初に自分を犠牲にしリスクや危険を冒して苦労した人を大切にする」とのことです。

私が尊敬する人生の師匠は、誰かが何かで偉業を成したり、大成功したりした場合、その方も褒めますが、その方のご両親を一番称えます。その方が、そこまでできたのは、教育や支援してくれたご両親があったからとのことです。

「ファミリー」、所謂「家族」は人間がかかわる最も近く深くかかわる人間関係の場です。ですから、そのメンバーの一人が成功すれば、一番かかわってきた家族のメンバーも嬉しいことです。

これは、組織の大きさにかかわらず、組織のメンバー一人ひとりのモチベーションアップにも繋がりますし、団結力と忠誠心を強める効果を持ちます。


人間一人では何もできません。特に大きなことや新しいことをする場合、陰で支えてくれる多く人の助けと応援が必要です。成功した時のみならず、たとえ失敗したとしても、そのように応援してくれた陰の人を称え大事にしたいものです。そうすれば、周りの人もそれを見て感動・感謝し、やる気を出し頑張るものです。一番大事にされにくい存在の陰の人を大事にするということは、関係者全員を大切にしていることと同じ意味になります。

一方、もし陰の人を大切にしないで、それこそ使い捨てのようにしてしまった場合、その反動は大きいものです。原因と結果という厳しい現実の法則が待っています。

使い捨てされたことを周りの人は皆見ています。次は自分かも知れないと思うでしょう。それがわかった瞬間、もうその人のために頑張る気もなくすでしょう。

大事なことは、成功したから陰の人を大切するのではなく、本当にその方々のお陰で自分の周りで良好な人間関係が成り立っていることを認識し、感謝の心で接していくことです。そのような姿勢であれば、誰かが成果を出したり成功したら、自然とそれを支えた人々にも感謝の念が出ててきます。