師匠となる人を見つけて目標にしよう

 私には師匠が何人かいます。人生の師匠、経営者としての師匠、経営コンサルタントとしての師匠です。また、過去多くの師匠にお世話になりました。

日本での大学時代、米国での経営大学院時代、米国でのサラリーマン・コンサルタント時代、米国で国際経営コンサルタントとして独立したての頃、日本で国際経営コンサルティング会社設立したての頃、そして今。

その時々に師匠が変わりましたが、人生の師匠は変わりません。その方の下で学びたいがために、その方が創立した高校・大学に行きました。

なぜ師匠を持つことに拘るかと言いますと、師匠を持った人は、そうでない人に比べると、人間的成長を成し遂げ、どの分野でも実力をつけているからです。師匠を持った人は強いのです。

理想は、同じ職場で師匠を見つけられることです。師匠は自分がいるところから距離が近ければ近いほど生々しく、その存在で強烈かつポジティブな影響を受けます。

「同じ人間なのになんでここまでできるのだろう!」と、いい意味での焦りが出てきます。

私も記憶力が弱く、勉強も苦手で専門能力がない中、サラリーマン・コンサルタントをやっていた頃は、行く先行く先の部署で即座に師匠を見つけました。その人を勝手に目標にしてそのレベルに近づこうと努力しました。現実はあまりに能力・実力の差があり過ぎて、近づくどころか、時間が経てば経つほど、その差は開いていきました。

ただ、師匠見つけず、目標なしで努力した人よりは、努力もしますし実力もつきます。具体的な目標が目の前にいるからです。その方から、色々体験談、考え方、やり方、アドバイスなど成長するために大事なことを聞けるからです。

師匠が同じ組織にいれば、環境が同じで、またその師匠がどのように力をつけ、その立場を確立したのかを具体的に学べます。物理的距離が近いと雲の上の存在にはなりません。組織内での良き人間関係構築にも役立ちます。組織のメンバーそれぞれが師匠を見つけ、目標にし日々努力・切磋琢磨することは、それぞれの前向きな人間関係の活性化に繋がります。ですので、私は組織内で師匠を見つけ具体的な目標とし努力することを大いに奨励しています。