思慮深い服装を

 仕事柄毎日色々な人にお会いします。人によっては、お会いするなり「もったいないなあ……」と思わせられることがあります。なぜなら、あまりにも服装に無頓着だからです。

 頼む側にもかかわらず、お願いする相手に不快感を与えるような服装をされる方がいるのです。特に若手に多いのです。

 変な話ですよね! 自分より役職、経験、年齢、社会的評価等々上の人にお会いし、お願いするのに、その相手に不快感を与えるような服装をしていくなんて。最初から、相手に断られる原因を作っているも同然です。「自業自得」「自分で自分の首を絞める」とはこのことを言うのでしょう。

残念ながら、簡単なことなのですが、最近、特に若い人の間では守られなくなってきました。ファッション性やカッコよさを相手の気持ちよりもっと大事にするからです。つまり、相手の価値観より、自分の好みの方を優先するのです。それって、凄く失礼なことだとは思いませんか。

 遊びに行くならそれでも構いません。しかし、真剣な話し合いの場では真剣勝負です。

 どんなに素晴らしい会社に勤め、どんなに凄いプレゼンや話ができたとしても、あなたが相手に気に入られなければ、何も起こりません。相手も人の子、感情の動物である人間であることを忘れてはいけません。つまり、所詮人間は好き嫌いでものごとを決めるのです。何事も決める根拠は理屈や理論ではありません。

 そんなことで、毎朝、その日に会う人々を、まずチェックしましょう。そして、会う相手全員が気に入ってくれる中立的な服装を選びましょう。

自分の好き嫌いだけで服装を選ぶのは止めましょう。喜ばさなければならない人、評価してもらわなければならない人、信用してもらわなければならない人、好かれなければならない人は、あなた自身ではありません。お会いする相手なのです。

 そうでなければ、過去の努力がちょっとしたあなたの軽率な服装のために、一瞬にして相手との人間関係がおじゃんになってしまうのです。こんな損なことないですよね!

 ですから、ちょっとぐらい自分が嫌いな服装でも我慢して、相手が安心し、好む服装でお会いしましょう!