「朝に圧勝する」



 一流の行動力を備えた人の共通点は、朝に勝っていることです。ここで言う、朝に勝つとは、まず朝早く起きて、早朝の時間を有効に使うことです。それによって、その日一日を勢いよく勝利でスタートするのです。時間に追われるのではなく、時間を追うのです。

人間は早朝が最も頭がさえ、集中力がありますから、行動力のある人は、朝早く起きて創造的なことをします。例えば、執筆したり、事業計画を練ったり、企画を立てたり、経営戦略を立てたりです。


簡単に朝早く起きられる人は、そうはいません。朝に勝っている人は、皆工夫しているのです。もっと言うと、朝に勝っている人は、寝る際に翌朝勝てなかったことに対する危機感を持っているのです。ですから、目覚めと同時にその危機感が蘇ってきて、自身の生活や行動に対する責任感にと転換します。

朝勝てる人は、朝早く起きないことが、どれだけその一日の無責任なスタートとなり、損をするかを無意識に理解しています。朝に負けている人が、勝てるようになれば、驚くほど成果が出るのを知っていますか。


私はそれを自ら体験しました。私は高校を卒業するまで、遅刻の常習犯でした。しかし、大学に入学すると同時に、朝に勝つことを一大決意しました。

それからというもの、日本の大学時代、米国の大学院時代(修士・博士課程)、米国の会社勤務時代(途中で転職したので2社)、そして独立し、日米で会社経営を始めて現在までの14年間を含め、計約四半世紀の間、無遅刻を通し続けています。

私のような遅刻の常習犯がなぜ遅刻をまったくしなくなったのか、皆さん不思議ではないですか?

私の場合、目標を持ったから大きく変わりました。つまり、遅刻を続けていた頃は、具体的な目標がなかったのです。

しかし、一度「一流の国際経営コンサルタントになろう!」と目標を定めてからは、その目標に向かい、達成できなかった時の危機感を無意識のうちに持ちながら、全力で邁進していったのです。ですので、朝に勝つために、まず具体的な目標を持って下さい。

9、より具体的な目標を常時持つ



目標を達成するためには、より具体的な目標を持つのは、当たり前です。そもそも目標が明確でなければ、目指しても頑張れませんので。

なんとなく、「お金持ちになりたいなあ」「頭がよくなりたいなあ」「成績を上げたいなあ」「仕事ができるようになりたいなあ」「皆に好かれるようになりたいなあ」等々思っても、それらを具体的な目標に落とし込まなければ、漫然とした願望だけで終わり、頑張りようがありません。とにかく具体的な目標を持たなければ、目指すことができないので。努力しようがないのです。ですから、努力するために、また成果を出すために、より具体的な目標を立てましょう! 具体的であればあるほど、効果が上がります。


私の場合、高校を卒業する際に、将来国際経営コンサルタントになることを目標としました。そして、そのために、日本の大学で日本の経営をしっかり学び、卒業後渡米し、米国経営大学院(ビジネススクール)で米国の経営を理論的に、更に米国の一流コンサルティング会社で働いて実務を学ぶことを具体的な目標としました。

これらは、すべて一流の国際経営コンサルタントになるために必要な目標だと当時判断したので、設定したのでした。そのような具体的な目標を設定したお陰で、やることが明確になり、日々頑張り易くなりました。


目標は具体的であればあるほど、頑張り易いのです。逆に、曖昧であればあるほど、何をしたらよいのか、また何に対して工夫・努力すればいいのかが、わかりませんから、頑張りようがないのです。

従って、大きな目標を持ったならば、そのためにやるべき、より具体的な目標も立てなければなりません。でなければ、大きな目標はただの夢か願望で終わってしまいます。

その場合、いつまで経ってもその大きな目標に近づかないので、返って生き方が悲観的になってしまうでしょう。本気で達成するつもりのない、たんなる夢や願望に近い目標を持つことは、自分が惨めになり、逆効果になってしまうのです。