何事も「一人立つの精神」で

「なんでうちの部は、他の部みたいに、面倒見が悪いのだろう?」「なんでうちの会社は人材を育てようとしないのだろう?」

 様々な企業にコンサルタントとして関わってきて、よく聞く嘆きの声です。

 確かにそうなのかも知れません。ただ、こういった、溜め口を聞く際、いつも気になることがあります。それは、なんでも会社やまわりの人に依存していて、他の人がやらない、もしくはやれないなら、自分もやらないという、ことなかれ主義的な言動をとる人があまりにも多いことです。

 誰かが勇気を出してやらなければならないのです。ならば、組織の批判や評論する前に、なぜまずご自身でやらないのでしょうか?

 弊社(国際経営・ベンチャーコンサルティング会社)でも、やらずして批判したり、評論したりする人を見つけたら、私は厳しく叱り付けます。そういう人に限っていう言い訳は、     

「でも、誰もしようとしないですから……」

 私はもの凄い剣幕で言います。

「じゃあ、なんであなた一人でも立ち上がらないの? 一人だけでも挑戦しないの?」

 「人から批判されたり、叩かれるので・・・」「そんな勇気ありませんので……」

 「だったらあなたが批判したり、評論したりする権利ないでしょ?」

 あるクイズ番組で「日本人社会で、最もつらい仕打ちはなんでしょう?」との問題がありました。答えは「村八分になること」でした。

 欧米の場合、小さい頃から個性を伸ばす教育やリーダー教育が徹底しているため、人の目を意識することなく、自分の頭で考え、まわりの人に反対されてもどうどうと実行する「一人立つの精神」を持った人が多いようです。

 私の20年近い海外生活で、欧米人の自己主張の強さには身にしみました。ただ、その分、こうだと思ったら、非難されようと叩かれようと、一人目標に向かって邁進します。

 日産自動車のゴーン社長(当時)もまさに「一人立つの精神」でどうどうと指揮をとっていました。たった一度の人生です。自らが信じる道を一人立って堂々と進みたいものです。