実力アップ
行動はすればするほど実力がつきます。なぜなら、行動すれば必ず失敗し、その失敗から学べるからです。
成功者は必ずいいます。たくさん失敗したから、その分学べ、遂には成功できたのだと。
ですから本物の実力をつけたかったら、どんどん行動し、大いに失敗し学ぶことです。逆に、行動しない人には実力は一生つきません。
私は数々のビジネスで失敗してきました。でも、今でも、もし、世の中のためになる新しいビジネスに挑戦する機会があれば、成功する可能性が低くても、致命的な失敗にならないと判断したら、ぜひやりたいと思っています。
世の中に役立つビジネスであれば、失敗しても必ず多くのことが学べると、体験的にわかっているからです。そして、それによって間違いなく、経営者としての、また経営コンサルタントとしての力は、挑戦しないよりも比較にならないほどつきます。
要するに失敗することで、その後失敗しないためのノウハウが溜まっていきます。その蓄積が本物の実力となっていくのです。
経営者で創業以来、失敗ばかりしている人がいました。周りの人はいつも止めるのですが、すぐに新しいビジネスに手を出してしまうのです。
私自身も、その会社顧問をやっていた時期があり、彼があまりにも新しいことに次から次へと挑戦するので、度が過ぎると注意したこともありました。それでも彼は言いました。
「先生、失敗できるのも今のうちなんです。今たくさん失敗して勉強して実力をつけておかないと、将来大きくなって失敗したら、取り返しがつかないことになるかも知れません。ですから、失敗覚悟で自分が責任取れる範囲でやりますから、見ていて下さい」
そう言われたら、致命的な失敗になりそうでなければ、黙って見ているしかありませんでした。でも、本当に彼はよく失敗していました。
そんな彼ですが、失敗しながらも会社の業績をどんどん良くし、今では上場こそはしていませんが、会社を遂に利益率30%近い超優良企業にしてしまいました。その経営者としての実力は見事なものです。