聞く聞くルール

私は頭が悪い分、人の話を徹底的に聞くようにしています。聞くことでできるだけ新たな情報を得、自分の考え方や知識の妥当性を確認するのです。

米国にいた際、勉強や仕事ができる人や成功者が、実によく人の話を忍耐強く聞いているのに気づき、私も実践するようになりました。

限られた時間の中で情報を得るのに、直接人から話を聞くことはとても有効です。とくに体験談だったりすると、その人しか持っていない情報やアドバイスがいただけたりします。

昔、松下電器産業の創業者である松下幸之助氏やウォルマート創業者であるサム・ウォルトン氏にお会いしたことがあります。そのとき、彼らも成功のカギの一つとして、人の話をよく聞き、勉強することの大切さを強調されていました。

 彼らもまた、そうしてきたからこそ成功できたとのことでした。

 人の話を聞く際、私はできるだけメモをとるようにしています。元々理解力と記憶力が人より劣っている私は、一生懸命聞いているにもかかわらず何の話だったか、ほとんど理解できずに終わってしまうのです。理解できないので、覚えてもいないのです。まさに悲劇です!

メモをとりながら聞くと、話のポイントの把握と整理ができる上、私が真剣に聞いていることが相手に伝わり、一生懸命熱く語ってくれるという利点があります。

さらに後から復習する際にも強力な味方となってくれます。

たった聞くという一見誰でもできそうなことです。しかし、意外になされていないのが現実です。

人は言いたいことを言うのはストレス発散になるので好きですが、興味のないことを聞かされるのは、却ってストレスになるので嫌です。だから、まずしません。

でも、相手の言うことを誠実に辛抱強く聞いてあげることは、本当は自分にとっても勉強になる一方、相手のとの深い信頼関係も構築できるのです。つまり、お互いにとってとてもプラスになる行為なのです。これを日々実践しない手はありませんね!