失敗奨励ルール

 私は、失敗は勉強だと思っています。失敗するから勉強の材料ができるのです。

 また、経験から言わせていただくと、成功からは、あまり多くのことを学べません。なぜなら、ちょっとしたこと、つまり運がよくて成功することが非常に多いのです。ですので、参考にならないことばかりです。『成功はゴミ箱の中へ』(プレジデント社)という書籍がありますが、私もこの言葉に賛成です。

 一方、失敗したということは、何かが悪かったからです。したがって、一つひとつの失敗の要因を探求し、分析すると、「するべきこと」「しなければよかったこと」等々、学べることがどんどん出てきます。失敗から学べることは非常に多いのです。

 とくに若い頃は、何事も実践しておおいに失敗し、おおいに学ぶべきでしょう。もちろん若くして成功することもあります。しかし、その成功者の多くが、謙虚さをなくし天狗になり、誤った方向に進んでいったことでしょう。地盤がしっかりしていない成功は長続きしません。若いということは、それだけ地盤が固まっていないことでもあるのです。次に失敗したときは、「ホリエモン」「村上ファンド」ではありませんが、致命的になることが多いのです。

 何度も何度も失敗して、そのつど地盤を固めていく。それが、将来の自分を創っていくのです。

 なお、失敗からの勉強は、何も自分自身のことに限る必要はありません。目指す分野の先人の失敗情報を集め、「なぜ、失敗したのか」を徹底的に分析して、学ぶことも必要です。

冷静にその失敗を見つめられる分、学べることもまた多いでしょう。学んだことはしっかり自分のものとし、自身で繰り返すことのないよう気をつけることを忘れずに。

人の失敗でも、失敗を学ぶときは、緊張してよく頭に入るから不思議です。

おそらく、人間は失敗という言葉に、条件反射で異常に反応し、緊張するのではないでしょうか。「失敗」は人間が聞きたくない、また避けたい言葉の一つだからです。