転職活用ルール
日本でも最近は転職をする人は随分増えてきました。転職をする理由は、大きく分けると次のケースに当てはまるのではないでしょうか。
(1) 今の会社(組織)や仕事がイヤになった
(2) 会社(組織)をクビになった
(3) もっとやりたい仕事や働きたい会社(組織)が出てきた
(4) 今よりいい待遇のオファーを他社(組織)からもらった
(5) 経済的事情から、今より収入を増やさなければならなくなった
理由はどうであれ、転職活動ほど、自分を見つめ直すのにいいタイミングはありません。
私は転職したいという人にいつも言います。
「まず、何かをする前に『自分棚卸』をしてください」と。
転職で避けられないのは、自分に何ができるのか(能力)、また自分はどのくらいの価値があるのかを冷静に判断されることです。そして、往々にして相手と自分の思っていることに大きなギャップが生じます。
こういう場合、相手の評価のほうが正しいことがほとんどです。なぜなら、人は自分に対して主観的に甘い評価をしてしまいがちであるのに対し、他人に対しては客観的に、そして冷静に評価できるものだからです。
つまり、ショックを受けるほど低い評価しかされなかった場合は、自分のことを冷静に見ることができていないということなのです。
反対に、驚くほど高い評価を受けることも稀にあります。こういう場合、手放しで喜びたくなるかもしれませんが、これもまた問題です。評価されたのが、自分でも長所だとわかっている箇所であればよいのですが、そうでないときは、自分のことを冷静に見ることができていないということだからです。
このように、転職活動は自分自身に関する気づきをたくさん得られます。転職先を探すことだけでいっぱいいっぱいにならずに、自分のことを冷静に見るいい機会にしてください。
また、転職先を単なる報酬や待遇面から判断して決める人が多いようです。しかし、これはあまりにも短絡的かつ短期的だと思います。
大事なのは、自分が活かされ、いちばん力がつくような仕事を選ぶことです。
とくに若ければ若いほど、報酬や待遇よりも、しっかり勉強ができ実力がつけられることに専念すべきです。それが長期的にはいちばんいい転職基準となります。なぜなら、早く実力をつけて実績を作ってしまえば、わざわざ他人にアピールして自分を高く売りつけなくても、相手から声をかけてもらえるようになり、どこに行ってもいい報酬や待遇を自然と得ることができるようになるからです。
ですから、転職を考える前に、今自分がどのくらい勉強できているのか、どのくらい力をつける努力をしているのかを、まずチェックしてみることです。
今最高に頑張れていて、転職によって更に頑張れるのであれば、とても意味のある転職になるでしょう。
しかし、今頑張れていないのに、またそれを職場や上司、つまり環境のせいにして、現実から逃げるような転職は、万が一憧れの職場に転職できたとしても、また同じ壁にぶち当たることは目に見えています。私ならそんないい加減な転職はしません。
まず、今の職場で全力を尽くし、しっかり勉強して、もうこれ以上、学べないと判断したとき、初めて転職を考えてみるのが、できる人の転職のプロセスです。
要は、今の環境がどうであろうとも、あなた自身がどれだけ頑張り、勉強して結果を出しているかです。それだけを見て、「圧倒的な努力」を積み重ねてみて下さい。きっと、周りの人が放っておかないでしょう。