テレビ番組活用ルール
「テレビは勉強の邪魔だ!」というような話をよく聞きます。
本当にそうでしょうか?
使い方、また観る番組によっては、とても勉強になり、感動とやる気ももらえる勉強には欠かせないツール。私はテレビをそんなふうに思っています。
私は最新情報を得るために、毎朝毎晩ニュースを観ます。
そして、自分の仕事に直接かかわる番組、とくにドキュメンタリー番組も必ず観るようにしています。仕事上、放映時間に観られないときが頻繁にありますが、その時はタイマー設定して録画し、できるだけ早く観ます。
「くだらないドラマが多いから、観るとバカになる」なんてコメントもよく聞きます。
でも、そのドラマの視聴率が高ければ、視聴者、とくに若者の心を捉えていることは事実です。それなら、「なぜ、そのドラマが人気を得ているのか」を研究する価値はあるのではないでしょうか。要は、見方なのです。
私のドラマ活用術は、自分が製作者側、即ちディレクターやプロデューサーになって観るのです。
そうすると、「自分なら、もっと視聴者に感動してもらうために、あの俳優のあの時のセリフはこんな振り付けでこう言わせるな」、とか「このドラマでのあの殺人犯役は、もっと暗く生活感のある人のほうが自然だから、あの女優ではなく、OOOOさんを起用するな」という具合に、どんどんドラマそのものを分析し、作り変えていくことができるのです。
何のためにと思う人もいるかもしれません。実は、これ、ビジネスでは欠かせないプロデュース力をつける訓練になるのです。買い手を意識したビジネスセンスとも言えます。
どれだけ視聴率の高い作品を作れるか、訴えたかったことが、視聴者にどれだけ理解・評価を得られるかを予測してみるのです。
これはある種のマーケティング力を養う訓練でもあります。番組という売る商品をどう作るかですが、その考え方は、どんな商売や商品企画にも通じるのです。このような訓練を日ごろからしておくと、仕事での企画力・商品開発力も自然とついていくことでしょう。