楽々勉強ルール

 勉強で大事なのは、楽しくできることです。苦痛だったら、長続きしません。

 ですから、私のように勉強そのものが嫌いだったら、好きになれるようにしないといけません。無理にやったところで、一時的にはやれたとしても、続かないのは明らかです。

 私の勉強継続法は、とにかく楽しくやることです。楽しくやるためには、自分が好きな分野の勉強をまず見つけ、それだけをするのです。それによって、楽しく勉強する癖をつけるのです。特に集中して定期的に勉強する習慣をつけることは、勉強することに慣れる意味からとても大事になってきます。

 楽しく勉強する癖がつけば、少しずつ勉強する内容を変えていって、将来のために勉強する必要のある分野もこまめにその勉強プログラムの中に組み込んでいけばいいのです。

 私は、高校3年生の夏に、国際経営コンサルタントになることを目指しました。しかし、高校の成績があまりにも悪過ぎたので、高校の卒業が危ぶまれました。

 当時、ビジネスのような実践的な分野にすごく憧れていましたので、ビジネスに関する勉強は、チンプンカンプンでありながら楽しくできたのでした。

 でも、その前に高校を卒業するために、大嫌いな高校の勉強をしなければなりませんでした。ちなみに、なぜ高校の勉強が嫌いだったかと説明しますと、化学、物理、数学、特に微分・積分、世界史、漢文・古文、英語等々、生きていくのに直接必要のない知識ばかり詰め込みさせられ、覚えさせられるのが、とてもナンセンスだと思っていました。私の頭は受け入れを完全に拒否していました。

 しかし、生きていくのに、商売に役立つ経営学や簿記など実践的なことを勉強するのは、好きになりました。それで考えたのは、実践的商売を学びながら、嫌いな高校の勉強を織り交ぜて、やるようにしました。それでなんとか高校を卒業できたのです。

 高校を楽々卒業した読者の皆さんには、あまり関係のない話ですが、その楽しく勉強するやり方、「楽々勉強術」で、結局、私は米国の大学院修士・博士課程まで出てしまったのです。日本の高校卒業が難しかったこのバカな私が、楽しく勉強する方法を見つけたためにです。皆さんもぜひ試してみて下さい。