人間生活のすべてには、目的があります。勉強もしかりです。
その中でも受験勉強となると、受験することで目標校なり資格に合格することが明確な目的となります。
ですから、社会人としてバランスよく力をつけていくという社会人勉強とは、異なるのです。
しかし、受験勉強と社会人勉強においても、実は究極の目的は同じなのです。両方とも、勉強を通して、自らを精神を鍛え人間性を向上させていくというのが最終の目的なのです。
ですから、それに気付かず、単に知識を増やし、合格するために勉強している人は、すぐに行き詰ります。
なぜでしょう?
まず、合格しなければ、目的が達成できないわけですから、次に進めなくなるのです。敗北感と挫折で落ち込むみ、なかなか立ち上がれないのです。
それでは、合格した場合はどうでしょう。
目的を達成したことになりますから、一段落ついてお休みし、新たなる挑戦がなかなかできにくいのです。大変だった受験勉強をもうしなくていいのですから、合格が目的であれば、そうなるのも自然でしょう。
ここでの大きな間違があります。
合格することだけを受験勉強の目的としてしまっていることです。
確かに受験勉強を通して知識を増やし、学力を高めることで、目標校・資格に合格することも目的ではあります。が、真の目的は、努力の過程を通して、人間性を高めることなのです。即ち、過酷な受験勉強に日々挑戦することで、人間として自らを鍛錬していくことです。
できることはすべてやり、その結果として、合否には左右されず、受験終了後、次なる目標を目指して、更なる挑戦を始められる自分を作っていくこと。これこそが、本物受験勉強です。
勉強の究極の目的である「人間性の向上」を悟り、その目的に向かってたゆまない努力をしていった人は、受験の合否に関係なく、どんどん人間としての実力をつけ、大きく成長していっています。
その結果、後にすごい結果や業績を残していっているのです。
また、人間として、誰からも好かれ尊敬されて、本当に素晴らしくなっていっているのです。
実は却って、受験で失敗した人の方が、人生において人間として成長しているケースが多いのをご存知ですか。
世界的なリーダーの多くは、受験で失敗しています。
でも、彼らの受験勉強の目的は、合格ではありませんから、その失敗からくる悔しさをバネにして、もっと頑張っていきました。
大きな挫折を経験し、そこから這い上がって更なる努力をしていった人達です。そんな人は社会に出てからどんどん伸びていけるのです。
私も、高校受験、大学受験、大学院受験、複数の資格試験等で、何度も失敗してきました。一発で成功したことは一度もありません。
資格試験においては、何度も何度も挑戦してようやくとったものばかりです。
本来なら、もし私が合格を目的としていたのなら、能力のなさを嘆きめげてしまうところです。が、試験勉強を通して、自分を鍛え人間的に成長するのを目的としていましたので、めげるどころか、鍛えてもらっているとの思いから、却って、試験に落ちる度にファイトが沸いてきたものです。
お陰で、勉強すればするほど、知識が増え専門能力が高まるだけでなく、生きるための知恵をつけさせて頂いていること、五体満足で勉強させて頂いていることへの感謝の思いが出てきました。
つまり、人間修行として捕らえていた受験勉強でしたので、勉強した分、謙虚になっていったようです。
そんなことで、入学試験や資格試験で失敗して落ち込んでいる人には、元気になってもらうために、いつも私の体験談を話して勉強の本当の目的を知ってもらうことにしています。