先輩D「今度の会食に誰か連れてきていいぞ。他の参加者のためになる人をな」
私「どんな人をですか?」
先輩D「今ビジネス界で活躍している人か、将来活躍するであろう人がいいなあ」
私「すみません。そんな人知らないんですが……」
先輩D「え! 一人もいないの?」
私「はっ、はい」
先輩D「なんでだ? 学生時代の友達とか趣味や仕事を通じて知り合った人とかいないのか?」
私「仕事でやりとりしている人はいますが、会食に呼べるような間柄ではありませんので」
先輩D「お前本当に人脈ないな。よっぽど人望がないんじゃないか? それじゃあ、将来困るぞ。何をやるにも人脈が物を言うからな」
私「どうしたら先輩のようにいい人脈が築けるのでしょうか?」
先輩D「人脈というものは、待っていてもできるものでもない。自分から積極的にいろいろな人に会いに行かなければ。特に、異業種交流会、パーティー、セミナーなど、たくさんのエグゼクティブが集まるところに出向いていって、どんどん自己紹介して名刺交換をしなきゃ!」
私「はい。ただ、名刺交換した後、何を話したらいいでしょうか?」
先輩D「何を話す? お前はだからダメなんだよ。そんなことまで人に聞いて……。そのくらい自分で考えろよ! 趣味でもスポーツでも世間話でもいいよ。相手が興味を持ちそうな話題でいいんだ。それにお互いがやってきたことや将来やりたいことを話すだけでも、かなり話は盛り上がるはずだ」
私「わかりました。話題を準備しておきます。人脈を広げるコツみたいなことはありますか?」
先輩D「とにかく人に好かれること。人に好かれるためには、いつも素直で謙虚になり、そして笑顔でいること。その上で、人の話をよく聞いてあげることだ」
先輩の言うとおりにやったら、以前よりも人から好かれ、どんどん人脈が広がっていった。いつの間にか私は、社内外から「人脈作りの達人」との評価を受けるまでになっていた。