「同じ釜の飯を食った仲」と著名人や実力者がよく言っているのを聞く。お金、信用、実績、地位、名誉など何もない若い頃、お互い苦労し葛藤し、悩みながら、同じ組織の中で生き抜いた時期があった人たちの関係を指している。
何もなかったから、お互い自然体かつ本音で付き合えたわけだ。だから、親近感が湧くし信用もできる。ない者同士だから利用する必要もないし、そんな気も起こらない。
長いようで短い人生において、同期と言える存在が何人いるだろうか。出会った人数からするとかなり少ない。
一流と言われるビジネスパーソンは、そんな数少ない同期の存在を大事にする。多少性格が合わなくてもいい。お互い支え合え、切磋琢磨できれば。それによって勇気づけられ、窮地を乗り越えられ、頑張り合えれば。本物の同期とはそんな存在だ。
とにかくせっかく職場を通じて出会ったのだから、同期とのネットワークはどんどん広げていくべきだ。その中から将来、いろいろな人が出る可能性がある。社長、政治家、作家、芸能人等々。誰がどんな立場になるかわからない。
人生本当に終わってみないとわからない。小学・中学・高校時代に、「こいつは何やってもダメなやつだ。バカじゃないの!」なんて皆に思われていた同期生が、社会的に大活躍している。ビックリだ!
就職した先で、周りからどうしようもなく「使えないやつ」と思われていた同期社員がいた。私も皆から「ダメ人間」と見られていたので、お互いなんとなく気が合った。気がついたら親友になっていた。その彼は、入社して三年後に転職し、今では大企業の社長をしている。ただただ「驚き!」の一言。人生なんて誰にもわからないと痛感した。
同期なら、誰とでも積極的に付き合うべきだ。ただ、誠実な人に限るが。お互い相談に乗り合い、助け合うといい。それで、将来「同じ釜の飯を食った」と言える、損得では動かないすごく強固な関係ができる。電話1本で頼める関係だ。
できる人というのは、同期からも人気者。面倒見がよく、人の悲しみ苦しみがわかる心の優しい人である。
そんな人になるためには、心を広く持つことだ。どんな人の話も聞いてあげ、否定することなく、まず受け入れてあげること。そして、心から激励・応援してあげること。そうすれば、相手はあなたの存在を心から感謝する。一生の付き合いが始まるだろう。