上司B「どうして、君はもっといろんな人から貪欲に学ぼうとしないんだ?」

  私「あまりにも学ぶことがあり過ぎていっぱいいっぱいなんです。今仕事を教わっている先輩から学ぶことばかりで、ついていくのが大変です」

上司B「それはいいことだ。しかし、今は誰からもどんなことでもどんどん学び吸収しなければならない時期だ。もっと学び上手にならないと。君の同期入社組たちは、たくさん学び、力をつけてきているぞ」

  私「昔から不器用で要領が悪く、一度にたくさんのこともできませんし、吸収もできないのです。このままだと、皆からどんどん置いていかれると思います。皆についていくためにはどうしたらいいのでしょうか?」

上司B「あれこれくよくよしてないで、もっと思いっきりやったらどうだ?」

  私「はい。しかし、それがなかなかできなくて……」

上司B「思い切ったことができないのは、きっとミスや失敗を恐れているからじゃないかなあ。つまり自分の限界の殻を打ち破る挑戦をしていないからだよ。いいじゃないか、ミスや失敗をしても。新しいことに挑戦するからミスや失敗をするんだ。それよりもどんどん自分に挑戦して、大いにミスや失敗をして学べばいいじゃないか。学ぶということは、ミスや失敗をするということなんだ。それが学び上手になるということだ」

  私「わかりました。自分の殻を打ち破るためにもどんどん学んでいきます」

上司B「ただ大事なことは、二度と同じミスや失敗をしないように、ミスや失敗をしたら、しっかり反省し防止策を考え実行することだ。そのためには、上司や先輩にできるだけ相談しアドバイスを受けること。そうすれば効果的に学べるから」

  私「なるほど、私は今まで目の前にいる人には質問はしても、誰にも悩みや問題のことを相談してきませんでした。ですので、すぐ行き詰まっては落ちこんで、いよいよ自分の殻に閉じこもり成長できなかったようです」

上司B「学ぶということは、仕事や専門的なことだけじゃないよ。人間として成長するための学びが最も大事だ。若いときに人間的に学んだ人こそ将来伸びるのだから」

 上司Bに指摘されて、人間性を高めるために学ぶことの大切さを知った。人間性を高めていけば、能力や成果は自然についてくることも、その後やってみてわかった。