具体的に仕事をすることの重要性を指摘したい。
会議や打ち合わせでは、抽象的な話というのはわりと出しやすいことから、盛り上がる。ただ現実には、参加者の意思がなかなかみ合っておらず、自分勝手に想像し議論して終わる。
そして、いざ具体的な話になると、参加者の意見がまったく違うのに気づく。いわゆる総論賛成、各論反対ということだ。
これではいくら経っても、充実した意義深い会議や仕事はできない。やはり、具体的な仕事をすれば、具体的な答えが返ってくるものだ。
とにかく何事も具体的にするべきだろう。しっかりと結果がわかるようにするために。そうすれば、要らぬ誤解も減り、スムーズに仕事が進むようになる。
新人だった頃、発言するたびに上司から叱られた。
「君の話は長過ぎる。質問するなら、一分以内にしなさい!」
「何を言わんとしているのか、まったくわからない! 結論から先に言ってくれ!」
「指摘していることはわかった。だが、なぜ問題なのか論理的に簡潔に説明してくれ」
「話が抽象的過ぎて、よくわからない! 例を使うなりして、もっと具体的に言ってくれないか!」
こんなことを言われ続けていた。それも話をするたびに何度も何度も、だ。
お陰で、ビジネスライク、つまり端的にポイントをついて話す癖がついた。だから、今はその頃の上司に、とても感謝している。話し方にメリハリがついたのは、彼の厳しい訓練の賜物だ。
今では私が弊社の新人に対して、同じような訓練をしている。ちょうど私もそうだったが、そのほうが、彼らのためになるからだ