仕事は一人でやるものだと思っていないだろうか?

 もしそう思っていたとしたら、本物の仕事をしたことがない証拠だ。

 先に、新人の頃には上司の手足となって仕事をすることの大切さを説いた。当たり前と言えば、当たり前だ。右も左もわからないから、上司の言うがままに、その指示に従って素直にやったほうが、仕事も覚えるし成果が出るからだ。

 よく、次のような言葉を耳にしないだろうか?

「あいつはとにかく信用できる」

「彼は仕事を任せられる」

 この意味はどういうことだろうか?

 一人で仕事を全部完成させてくれるからということで、このようなことを上司は言うのだろうか?

 それは違う。

 本来、仕事で大事なのは、わからなくなったり、迷ったりしたことがあったら、自分一人で勝手に判断し進めないこと。まず上司や先輩に相談することが基本だ。

 勝手に仕事を進め完成させた後、そもそも最初から進め方や目標とすべき内容が大外れで、上司の納得いくものでなかったらどうなるのか。言うまでもないが、労力・時間のロスとなる。

 つまり、あなたに給料を払っている会社にとっては、痛い経済的なマイナスとなる。

 こんな悲劇は、何がなんでも避けなければならない。

 この傾向は頭のいい人に特に顕著だ。頭がいい分、聞くことを恥だと思っている。なんでも自分一人で判断し完成させたがる。つまり、「個人プレー」の人である。

 しかし、このように本当に頭のいい人が一人でスピーディーにやるよりも、上司や先輩、また同僚たちと常に問題意識を共有しながら、お互いの協力のもとに仕事をするほうが、はるかにいい結果が出る。

「餅は餅屋」ではないが、それぞれが得意なことをやり、その力を合わせれば、より速く正確で大きな成果が出るということだ。