無理なことにチャレンジすると言っても、そう簡単にそれまでの習慣を変えられるわけではありません。誰でも自分には甘い面を持っています。「やりたくない」「無理だ」と思うと、「やっぱり、やめておこう」という結論に落ち着くものです。
ところが、他人が関わっている場合、簡単に諦めるわけにはいきません。特に仕事の場合はそうですね。
自分に託された範囲の業務が終わるのを、受け継ぐ人が待っています。自分が終わらなければ、次の人は仕事を始められません。ですから必然的にやらざるを得ないわけです。
私も当初、どうしても失敗を怖がる自分がいて、なかなか行動に移せないでいました。いざとなると、どうしても足踏みしてしまうのです。そこで、そうした自分を変えるために「俺がやるよ」と周りに公言していきました。
「やってみますので、私に任せてみてください」
このように公言し、自分が逃げられない状況をつくり出すことで、強制的に自分の甘えを払拭していったのです。
もちろん、公言したものの、うまくいかないときがほとんでした。でも、とにかくやり遂げようと頑張っていると、たとえ失敗しても周りはそんなに責めないのです。それどころか、悪戦苦闘している姿を見かねて、積極的に応援してくれる人も現れます。周囲の環境が段々好転していきます。
それに、自分の逃げ場をなくすことで、最後のひと踏ん張りがきいてきます。「何とかやってみよう」「意地でもやってやる」という粘りが生まれ、逃げていたらできなかった「貴重な体験」が積めるのです。
勝手に築いた自分の「壁」は、自分を追い込み、限界を超える努力をしたときに、初めて超えられるものではないでしょうか。だからこそ、逃げ癖をつけるのではなく、自分を追い込む習慣が大切になるわけです。