私がセミナーや講演会に出るときは、同じテーマで自分が講演できるようになることを目的にしています。全部盗むのです。

 ですから、ぜひセミナーや講演会に参加するときは、同じテーマで語れる、もしくは専門家になるぐらいの目的をもって参加することをお勧めします。

 こういう意識をもつと、自然に「自分が講師だったらどういう教材を使ってどういう話をするかな?」ということを考えるようになります。「どうすれば、インパクトを与える話ができるのだろう?」と考えるようになります。

 受講者とは逆の立場で見てみると色々なことに目がいきます。

 「あ、この人、無駄な話をしてるな」

 「例の使い方も今ひとつだ」

 「実践的で見事な組み立てで進めているな」

 こんなふうに自分が人前で話すことを想定してシミュレーションしながら見ていると、人に伝わる話し方のコツもつかめてきます。とにかく学ぶことが多いです。

 「ああ、自分だったら、こういう例は出せないな」「深い洞察だな」などと思ったりします。つまり、どんな講師からも学べるのです。

 ちなみに私が受講後、得た知識をアウトプットするときは、プラスアルファの情報・知識・体験も付け加えて、「自分はこういう体験をしたからこう思います」というように自分なりにアレンジし直すようにしています。インプットした情報をそのままアウトプットしたら、自分ではなく他人の話にすぎませんから。

 私の場合は頻繁に講演をやっているので、講演中に尋ねてしまいます。

 「このあいだ××という講演会に出ました。講師は○○○と話していましたが、私は△△△だと思います。皆さんはどう思いますか?」

 自分とは違う方々の考え方、価値観のギャップを認識できますから、受講者と共に新たなものを学ぶことができるのです。