心の底からの誠意は必ず相手に伝わる。このように信じて、人と接することが大切だと思います。


 名刺の数が、必ずしも人脈の多さを証明するわけではありません。どんなに大勢と名刺交換したとしても、その人との間で確固たる人間関係が築けていなければ、名刺はただの紙切れと大きく変わりありません。

 そもそも人脈を広げる理由は、数多くの人と接し、共に学び、人間として成長するためです。自分の人生を豊かにするためとも言えます。

 ところが、「利用してやろう」「使ってやろう」という気持ちが見え隠れしてる人が非常に多いのが現状です。自分の利益を最優先しています。たとえ表情がにこやかでも、底の浅い誠意を楯にして人と接する人は、いつか、必ず化けの皮が剥がれていきます。

 誠意とは、自分の視点から脱却し、相手の立場に立って考えたときに生まれるものです。ですからその根本は、相手から奪い取る「テイク&テイク」の関係ではなく、「ギブ&ギブ」の関係になります。つまり、こちらから相手が欲しいものを提供する姿勢です。

 情報やアイディアなど、何でもかまいません。少しでも相手が喜んでくれそうだったら、積極的に「ギブ」してみたらいかがでしょう。

 感謝の気持ちを示すのも、一つの「ギブ」だと言えます。特に、忙しいなか、自分のために時間を割いてくれた相手に対しては、その時間の重みを実感するようにしてください。その重みがわかれば、自然と感謝の気持ちがわいてくるはずです。

 その他にも、何かお手伝いをしたり、ボランティアをしたりと、いくらでも「ギブ」できることはあるはずです。「テイク」を探すのではなく、数多くの「ギブ」を実行することで、だんだん信頼関係が出来上がっていくものです。そうして築かれた人間関係が、結果として、自然にあなたへの「ギブ」になって戻ってきます。