どんな仕事にも、最後のツメが重要です。これを怠ると、とんでもないミスを引き起こします。
役員会で使う大量の資料をコピーしているときのことです。緊急に電話を数軒かけてほしいと頼まれたので、同僚に代わりを頼みました。
私は作業を具体的に伝えたつもりでした。しかし、彼は部数を間違えたり、役員に配る資料においてはホチキスで留めるべきところを穴を開けたりしてしまい、その資料は使えなくなったのです。結局、資料不備のため、役員会が一週間も延びてしまったのです。
たった一分か二分、多く時間を使って同僚に確認すればよかったのです。結局私のせいですね。
上司に平謝りに謝りましたが、厳しく叱責されました。
「自分がやる仕事だけ注意深くやっててもダメだ。仕事とはチームワークなんだ。チームワークを考え、行動できないヤツはうちの会社にいらない! できないと思ったら今すぐ辞めてくれ」
もっともな指摘です。
常に相手の立場にならなければなりません。自分にとってはいつもやっていることで、一から十までわかりきっていることでも、仕事を頼まれた同僚にとっては手探り状態なわけです。慣れている自分と同じ感覚で、一言二言説明しただけでは、きちんとできなくて当然なんですね。
しかも私は、仕事を依頼した者がやらなければならない最終チェックも怠っていました。頼んだ仕事の結果を見届けず、任せっぱなしにしてしまったのです。
最後のツメが甘いと言わざるを得ません。こうしたいくつもの手抜きが連鎖反応を引き起こし、役員会延期という事態を招いたのです。