会議で使う資料やプレゼン資料の作成を頼まれたときは、提出前に上司に相談する時間をつくるといいでしょう。

 自分ではよくできたと思っても、上司から見れば「もっと別の部分を強調してほしい」というように、何かしらの要望があります。ときには「あ、ここの説明はわかりづらいな」「この分析は違うよ」といった指摘を受けることもあります。

 一旦、ドラフト、つまり草案を見せることが大事です。草案なしでいきなりポーンと提出すると、上司が「僕が考えているのと全然違う。期日は間に合ったけれども評価はできないな」ということになるんです。

 特に入社してから間もないと、仕事の勘がつかめないので、やみくもに仕事を進めてしまいミスが続出するものです。ですから、私の場合、チームに迷惑をかけるなと思ったときは、レポートを提出する前に先輩などに見てもらっていました。

 どんなに経験・知識があっても、人間である以上、必ずどこかしら間違えているものです。文書づくりで言えば誤字脱字から始まって、内容が不十分であったり、肝心な説明が抜けていたりするわけです。

 仕事にどっぷり浸っていると、全体像が見えなくなることもありますね。

 だから、別の目で確認する態勢をつくったほうがいいんです。私は大体二人にチェックをお願いしていました。

 「自分のことだから、必ずどこか間違えていると思います。このまま出したら同僚や先輩、上司に迷惑をかけてしまいます。ぜひチェックしてください」

 こんなふうに頼まれると、相手も間違えられたらかなわないのでチェックするわけです。案の定、間違えている。

 「ここ説明抜けてるぞ」「数字が違うぞ」「これじゃあ意味がわからない」と言って不足している部分を補ってくれます。早め早めに相談して、仕事の精度を上げていくことは大事な習慣の一つです。