私の上司、ビル・ヒビットさんは感謝の達人中の達人でした。
苦労してつくったレポートを目の前でビリッと破くほど非情な人と思いきや、電話のメモをデスクまで運んだだけで、ものすごく感謝してくれる人でもありました。
彼はもう、感謝の達人でしたね。
とにかく、一回一回、ていねいに感謝してくれます。
以前、ヒビットさんの代理で電話をしただけで、彼の大きな部屋からわざわざ出てきて、私のデスクまで来たんです。
そして握手するなり、サンキューと心から嬉しそうにお礼を言うのです。そのうえ、大事な時間を割いてお昼に誘ってくれました。
よく出張する人だったので、出張するたびに、「このあいだの御礼」と言ってお土産を買ってきてくれたりして、感謝の気持ちを表すのがとても上手な方でした。
部下として一番嬉しかったのは、仕事のうえでの感謝の意をわざわざ表してくれたことです。それもその場では恥かしくなるくらいかなり大げさに。
私がコピーなどの雑用を含め一生懸命仕事をしていると、皆が集まっている会議などで、わざわざ言うのです。
「ネイトが、スピーディーにコピーを取ってくれたから、なんとかこの会議に間に合った。皆ネイトに感謝しよう!」と。
感謝されて嫌な気分になる人は一人もいません。感謝してもらうことで、その人のために、より頑張ろうと思うわけです。
嬉しいな、ありがたいなと思っているのであればサッと口に出してしまいましょう。それによっていよいよ助けてもらえます。
感謝すると、自分も気持ちよくなるものです。
相手の喜ぶ姿を見ると、一緒に仕事をしていきたいなと思えてきます。感謝する側も、感謝される側もいい気持ちになれるんですね。