自分は知っているけれども上司は知らない。こうした状況は、大きな危険をはらんでいます。そこで、「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」をこまめに行い、上司と情報の共有をしておく必要があります。
一言のホウレンソウがあるかないかで、あなたの評価がガラリと変わると心得てください。私自身、新人の頃、ホウレンソウを軽視していた傾向があって、いくつもトラブルを引き起こしました。だからこそ、この点を実感しています。
ホウレンソウの本質は情報の共有ですから、まずは客観的な事実を伝えることが重要になります。いきなり自分の主観を混ぜたり、都合良く情報をねじ曲げてはいけません。歪曲された情報は、上司の正しい判断を妨げてしまいます。
私は先回りして考えるほうだったので、よく事実よりも自分の意見を一方的に伝えていました。それで、上司はいつも怪訝な顔をしていました。
自分で考え、対処法を生み出すことは間違いではありませんが、順序が違っていたのですね。まずは正しい状況、正確な情報を報告してから、自分の意見を述べればよかったのです。
これくらいのことは、自分で判断できる。これくらいのことで、上司は何とも思わないだろう。
こうした考えは、自分に最終的な決定権がないかぎり、すべきではありません。
どんな仕事も複数の人が関わり、それぞれの力を結集しながらゴールを目指します。「誰が」「いつまでに」「何を」するのか、この点に関しては、逐一上司に相談し、コンセンサスを取らなければいけないんですね。
上司に対するホウレンソウは、上司としての考え方、判断の仕方を学ぶ場面でもあります。ケーススタディの格好の機会です。実務における貴重な学びの場としてホウレンソウを捉えると、さらに上司の視点が身についていきます。