かつて、ビル・ヒビットという、とんでもなく仕事が速い上司がいました。

 彼はケンタッキー州立大学を出て、国際会計・経営コンサルティング会社に入社しました。なんと会社に勤めながら大学院に通い、弁護士と公認会計士の資格を取ってしまったのです。仕事後は学校に通うために、絶対残業しない主義でした。

 営業時間内に仕事を終わらせるために、ものすごい集中力で仕事をしていました。とにかく、彼の仕事には本当に勢いがありました。最初から最後まで同じ勢いで一挙にこなしてしまうのです。

 仕事で大事なのは勢い、要するにスピードです。ダラダラ続けていると余計に時間がかかり、集中力も落ちていくので、ミスする可能性も増えるのです。

 一挙に仕事をこなすときは、緊張していますから仕事の質も高くなります。ですから、どんな仕事でも畳み込むように終わらせたほうがいいのです。

 とにかく、仕事を始めたら区切りがいいところまで完結させていく││。

 まとめて仕上げておけば、前回の仕事まで遡ってレビューするというロスタイムがなくなり「用意ドン」ですぐ仕事にとりかかれます。

 ですから、緊急の仕事が飛び込んできたとしても、あともう少しで終わるなと思ったときは手をとめずに仕上げてしまいましょう。

 私は長期間に渡る仕事を、ABCDEというようにブロックごとに区切って作業するようにしています。

 そして、Aを一気に終わらせて、Bをする時間があればBも片づけます。

 ただし、仕事に勢いがなくなったら、一旦作業をストップさせ、Bはその日の午後や翌日に回します。なお、時間がかかりそうならBを置いておき、Cを一挙に仕上げるほうが効率的です。

 こんなふうに、毎日、仕事を一挙にこなすクセをつけていけば、ヒビット氏のように猛スピードで仕事ができるようになる日も、そう遠くはないでしょう。