会社には、あなたを成長させる数多くの資源が備わっています。

 日々、出会いやチャンスが生まれており、スキルやノウハウを身につけるのには絶好の場所です。

 会社を活用しながら、どこでも通用する力を身につける││。

 こんな意識で仕事をすれば、あらゆる仕事が成長材料になるはずです。

 前にも述べた通り、あなたの成長度を客観的に測る指標となるのが人の評価です。身近なところでは、まず上司に評価してもらうこと。これが第一ステップです。

 では、上司はどんなときに評価するのか?

 その答えの一つが、期待以上のものをプレゼントされたときです。

 品質、納期、コストは、ビジネスの三原則と言えるほど大切なものです。品質を落とさず、経費を抑え、納期までに仕上げる。この三つのうち、どの一つも欠けることなく、質的にも量的にも先方の期待値を上回ったとき、あなたはかなり高い評価を受けるはずです。

 しかし、実際は、品質にこだわり過ぎて納期が遅れたり、経費にばかり目が行って品質がおろそかになったりしがちです。なかなかすべてを満たすのは難しい。

 そこで私は、あらかじめ上司が見直す期間がもてるように、与えられた仕事を二、三日前に終わらせるように心掛けました。そうすれば、品質も経費も事前にチェックしてもらえます。期間に余裕があれば、納期に遅れることもありません。

 ときには、自分一人の力ではとうてい太刀打ちできないような仕事が振られるときもありました。こうしたケースでは上司に率直に相談します。

 「正直なところ期日までに終わるかどうか心配です。○○さんの力をお借りしてもよろしいでしょうか?」

 このように、余裕のあるスケジュールを組み、上手に上司の力を借りることで、品質、納期、コストをクリアできるようにしていきました。気づけば、こうした習慣こそ、どこでも通用する力を身につける原点だったと思います。