忙しい朝は、新聞をのんびり読んでいる暇はありません。

 なかには、吟味すべき情報もあると思いますが、新聞は熟読するよりも、新鮮な情報を多様な角度から、大量に取り込んだほうがよいのです。

 早起きすれば通勤電車も空いていますから、新聞を読む絶好の場所です。

 とにかく一度、眠い目をこすって、記事に目を通してみてください。仕事で役立つヒントが、随分たくさんあることに気づくでしょう。

 私は乗車している三十分ぐらいの間に、六紙を読むようにしています。

 一紙平均、五分ぐらいです。新聞を開いた瞬間に、パッパッパッと見出しのキーワードを集中的に拾って読んでいます。

 こんなふうに素早く新聞を読むには、日頃から仕事に関連するキーワードを頭に入れておくといいでしょう。アンテナの数が増え、感度がよくなるので、必要な情報のほうから飛び込んできてくれるようになります。

 また、六紙とは言わないまでも、最低二紙ぐらいは購読することをお勧めします。なぜなら一紙しか読まなければ、その新聞の偏った紹介・報告・解説・意見に影響を受けるのみならず、何が最も大事な記事でポイントなのか、なかなかわかりにくいのです。

 二紙以上読むと、共通する記事やキーワードが出てきます。それらは、複数の新聞で扱われているということですから、間違いなく重要かつ注目を集めていることになるのです。

 そんな記事やキーワードは、しっかり理解し、表面的な事実事項の裏に隠された問題点や本質を考え掴む習慣をつけましょう。それによって、他の事件との因果関係の究明や将来起こりうることへの予測も可能になるのです。