たとえば、「プロジェクトリーダーになって、次々とヒット商品を開発していく」という目標を設定した場合、プロジェクトリーダーに必要な様々な能力と、現在の自分の能力を客観的に比較する必要があります。そして、自分には何ができて、何ができないのかをはっきりとさせるのです。
つまり「自分棚卸し」をしてみましょう。そして、「自分に足らないもの」を明確にしていきます。その際、「これぐらいはできるかも」という期待はできるだけ排除し、冷静に客観的に判断するようにしてください。
そして、「できない点」がはっきりとしたら、具体的な期日を設定し、いつまでに克服していくのか決定します。
株式会社ローソンの新浪剛史社長は、三菱商事に入社後、ハーバード・ビジネススクール(HBS)で学び、そこで培ったノウハウを元にして、将来大きな仕事をするという目標を立てていたそうです。しかし、HBSでMBAを取得したにもかかわらず、職場ではなかなか活かせませんでした。
それでも彼は自分の目標に向かって、継続的に経営の勉強を続けていきます。特にフードサービス関係に興味があったらしく、外資系の外食企業や給食関連の会社で一生懸命学び、経営のノウハウを蓄積していったのです。
こうした勉強を続けているうちに、突如、三菱商事がローソンの株を買い取りました。新社長にふさわしい人物が幾人かピックアップされ、最終的に新浪氏が選ばれます。おそらく、消費者に近い視点を持ち、現場感覚に優れていて、しかも経営に関する豊富な知識がある点が、大抜擢の一因となったのでしょう。
経営の勉強をひたすら続けていた新浪氏にとって、おそらく、役職はどうでもよかったのではないでしょうか。「大きな仕事をする」という目標を叶えるために、「自分に足らないもの」を日々、埋めていった。その結果、彼はトップの地位を得ることになり、目標の達成スピードを早めているのです。