自分なりに一生懸命、やった。にもかかわらず、評価されない。
自己と他者の評価のギャップに、ときどき苦しむことがあるでしょう。頑張りが空回りを続け、ときには、全力を尽くして業務を行っているにも関わらず、激しく叱責されることさえある。
なぜ、このような事態を引き起こすのか。私自身、真剣に悩んだことがあります。一つずつ、思い当たる節をたどっていったとき、ある結論に達しました。
自分の視点で自分を評価している、ということです。
「自分は頑張っているのに評価が低い」と思うときほど、客観的な視点から眺めたときに的外れなことをやっているのです。
たとえば、優先順位の間違え。こちらは一つの仕事を完璧に仕上げようと頑張っている。しかし、仕事には締切がありますから、その限られた時間内でやれることには限界がある。したがって、仕事全体の中で、どこに力点を置くのかが問われるのですが、私はこの優先順位に対して非常に鈍感でした。
自分は「この仕事は完璧にしよう」「逆にこの仕事は、時間もないことだしこれだけやればいい」と思っている。その自分なりの判断が、上司や先輩からするとまったく逆さまになるのです。「やるべきことが逆だ!」とカッカきているのが、怒られているうちにわかってきました。
「もう自分という視点をなくさなきゃダメだな」と心から思いました。
そうなって、先輩の視点、上司の視点で自分が何をすべきかということを見て、実行していったとき、初めて評価されるようになるのです。
他人の視点で仕事をする——その時々に相手が言っていること、求めていることに合わせて、自分を変えていったときに評価が高まっていきました。ずっと悩んでいた疑問が解けた瞬間であり、一つの壁を越えたときでもあります。