出張

 上司や先輩からすると、出張は、新人の責任感、ビジネスセンス、計画性など様々な能力を判断するのに絶好のチャンスとなる。

 まずしっかり計画を経て、事前に上司や先輩に確認・承認を得ておくこと。勝手に、交通機関や宿泊先を手配して、決めた後報告では、「勝手なヤツ」としか見られないので要注意。「任せた」と上司や先輩に言われたとしても、事前報告を入れるのは、社会人として常識だ。

 出張とは、あなたのお金であなたの個人的な目的で行くのではないのだ。会社のお金である以上、必要以上に使わない。つまり、徹底した経費削減意識を持たなければならない。

「せっかく遠くまで来たのだから、記念に会社経費でおいしいものでも食べよう」なんて発想をしているようでは、一流のビジネスマンの感覚からほど遠い。贅沢をしたければ自腹でやればいい。

 ただ、出張の場合、時間も大切だ。めったに会えない大切な顧客や取引先を訪問することも多い。できるだけ彼らとの時間を増やし、良好な関係構築に努力する。仕事が終ったから、「はい、さようなら」ではなく、「もしお時間があれば、お食事でも如何ですか?」と言えるくらいの心づくしがあってほしい。その誠意は必ず相手にも伝わる。

「若いのに気配りができてるなあ。社員教育がしっかりしている会社だ。この会社なら安心だ」と、私の体験から判断しても評価は急上昇すること間違いなし。

 大事なことは、そんな本音で語れる対話のチャンスを作り、普段聞けない問題点・要望・評価などを聞きだすこと。そして、それを上司や先輩に報告する。

 たとえ新人でも、そんな会社を代表する責任感ある言動は、出張先でも会社でも高く評価される。

 また、出張中は、会社にこまめに連絡を入れること。できれば、朝、昼、午後、就業時間終了直前のタイミングで行うといい。それによってあなたがどれだけ責任感があり、仕事に対して真剣かが、職場の人達に伝わるだろう。

 最後に出張から帰ったらすぐに、上司や先輩に口頭と書面で端的に報告をする。報告は、長いものより、ポイントをついたものにする。報告書は、早く出さなければ効果が薄れ、評価も悪くなる。ちなみに、私が勤めていた会社では、出張後1日以内に報告書が出せなければ、報告書を受け付けてもらえなかった。