こまぎれ時間・移動時間

 その人が伸びるかどうかを判断するのに、こまぎれ時間・移動時間の使い方をみる。なぜなら、伸びる人は、こまぎれ時間・移動時間を無駄にしないからだ。

 こまぎれ時間・移動時間は、一人になれる貴重な時間。その誰からも邪魔をされない大切な時間を有効に使えない人は、仕事などできるわけがない。まさに「小事が大事」。

 だから、たとえば電車に乗っている人を見れば、誰が伸びるかはすぐにわかります。ボーとしている人は間違いなくダメな人です。伸びる人は、一人になれる時間をとても大事にする。たとえ5分や10分などのちょっとした時間でも、だ。職場の周りの人を見てほしい。この「伸びる人」かどうかの判断基準が、かなり当っていることがわかる。

「この人は、できる人だなあ」と思ったら、彼らのこまぎれ時間・移動時間の使い方をみるなり、聞いてみる。間違いなく、読書を含め勉強や情報収集など仕事力向上につながることにその時間を費やしている。

 だから、そうしていない人と比べるとどんどん力をつけていっている。一日二日では大して差はつかないが、1年も経てば、とんでもない違いとなる。そもそもこまぎれ時間・移動時間を大事にするような人は、実際に職場に行くと、その気迫でもって一挙に仕事を片付けてしまうようなやる気満々の人なのだ。

 どこの職場でも大抵得意げにいかにも仕事ができそうなことを言う上司がいる。お酒が入ると特に、だ。確かに新人に比べ経験や知識があるから、当初仕事はできる。でもこまぎれ時間・移動時間に勉強や情報収集している新人にすぐに追いつかれ追い越される。

 ベテランでも、大切なこまぎれ時間・移動時間を使って情報収集し学んでいないと、時代からどんどん遅れていき、正確な仕事ができなくなるのだ。

 現代のビジネス環境は物凄い勢いで急変している。従って、昔の常識や経験は既に古く参考にならなくなっていっている。最新の状況・情報を入手し勉強し続けなければ、仕事でも通用しなくなる。

「ベテランでも今勉強しない人はダメ社員化していっています。なぜなら、あまりにも

世の中が大きく変わってしまったため、今までの経験や知識がいくらあってももう通用しなくなったからです。ですから、今勉強した分、将来の血肉となり力をなっていきます」これは、私が講演会で必ず話すこと。

 仕事中に仕事するのは当たり前だ。だから、差がつくのは、ついつい無駄に過ごしてしまうこまぎれ時間・移動時間の使い方なのだ。「伸びる人」は、こまぎれ時間・移動時間の使い方の達人なのだ。一瞬たりとも無駄にしない。

 私もそのことに気付いてから、こまぎれ時間・移動時間は、読書や情報収集、また執筆に当てている。朝の電車通勤時間20分には、新聞を4紙に目を通し、少しでも時間が余れば、その後本を読む。移動時間は、必ず手帳やメモ帳を開いて一人ブレーンストーミングをしたり、執筆をする。

このことを新人の頃に気付いていれば、もっと仕事ができるようになっていたことだろ

う!