会社の見えないルール


 会社には明文化されたルールが何種類かある。就業規則はその典型的な例だ。

 しかし、実際は明文化されていないインフォーマルな規則、つまり見えないルールの方が、もっと大事であったりする。なぜなら、就業規則を守るのは社員として当たり前だが、会社の見えないルールを守るのは、社会人としての常識だからだ。

 よくある新入社員に関する暗黙のルールの例をいくつか紹介する。

●新人であるから、上司・先輩より早く出社し、部署の掃除や整理整頓、そして部署の全体の仕事

準備。通常、机の上の雑巾がけ、上司や先輩へのお茶入れ、コピー機の設定とコピー、コピー用

紙の補充など。

 ●すべての電話の応対。電話がかかってきたら、すぐに出る。最高一回のベルが鳴り終わるまでに受話器を取る。(二回以上になると、かけてくれた方に失礼になるから)

 ●離籍・外出する際は、周りの誰かに離籍・外出理由、行き先、そしていつ戻ってくるのかを知らせる。念のため緊急連絡先(通常、携帯電話番号)も教えておく。

郵便局・文房具屋など仕事で頻繁に使うところにいく場合、周りの人に、「これから、○○に行

って参りますが、何か私でできることはございますでしょうか?」ぐらいの気配りをする。

 ●上司や先輩が何かを取りにいったり、買いにいったりする場合、「私が代わりにやりましょうか?」程度の声をかけ、お手伝いをする。

 ●受付に誰かが来ているのを気付いたら、すぐに行き、来社の用件、どこのどなた様か、誰に会いに来たのかを伺って担当者に知らせる。

 ●上司の事前承認のない残業、たとえば仕事の処理が遅いことからくる残業の場合、残業申請はしない。

 ●会社から遠い場所に行く場合を除き必ず出社・帰社する。直行・直帰はしない。

 ●職場のメンバー、特に直接仕事で関わる人のスケジュールはいつも把握しておく。

 ●終日会社にいない場合、まめに電話をし、メッセージなどをチェックする。

 ●部署のメンバーが忙しい時は、積極的に声をかけ、お手伝いをする。

 ●仕事に関する会食や飲み会には、ホウレンソウの機会として積極的に参加する。

 ●帰社する前に、周りの人に何かするべきことはないか確認する。



 会社や部署によってはもっとあるので、早くルールを学び実践しよう!