仕事で訪問することで一番大事なことは、あなたがどんな役職・立場であれ、会社を代表しているという強い自覚と責任感。これは往々にして忘れがちだ。特に新人の間では。

 ただ、あなたが自覚しなくても、訪問された側はそう見るのだ。

 あなたの言動が立派であれば、会社も高く評価されるだろうし、逆にそうでなければ、どんなに世間一般には一流企業とされていても、相手方に不信感や不安感を与えるだろう。

「なんだ、会社は大きいだけで、社員は大したことないな。こんな社員が窓口になる会社と取引しても大丈夫かな?」と。

 経営コンサルタントという仕事柄、様々企業を日々訪問するが、社員の言動の非常識さから、かなり評価を下げている有名企業に出くわす。

 不思議なことに、そんな企業の業績は、時間の問題で悪くなっていく。

「企業は人なり」と言われる所以もそこのあるのだろう。所詮、会社と言っても、人で成り立っている。やる気のある社員がいなくなった会社など、単なる事務所でしかない。

 反面、小さな会社でも、一人ひとりの社員が代表者としての自覚を持ち、たとえ仕事の質のレベルは違っていたとしても、謙虚かつ社長のように責任感を持って堂々と振舞えば、訪問先も、「さすが、伸びる会社は違う!」という具合に高く評価され、なかなか取れないはずの契約までできたりする。

 私はそんな場面を何度も見てきた。特に急成長しているベンチャー企業は、社長の理念が浸透し、社員教育が徹底しているため、一人ひとりが本当に社長に見えてくるから不思議だ。

 新人だからといって、遠慮することはまってくない。ただ、経験・知識がない分、いつも積極的かつ謙虚に振舞うことだけは忘れてはならない。