もしあなたが入社したばかりの社員であれば、仕事で会社の役に立っていないことで焦り落ち込んでいるのではないだろうか? 

その気持ちはすごくよくわかる。私も新人の頃そうだったから。

しかし、そんなに焦ったり、落ち込む必要はない。誰だって最初から仕事の要領がわかり、できる人はいないから。

今できる先輩も、昔はできず、悩み葛藤してきた。

 ただ、その「早く会社の役に立ちたい!」という気持ちが大事だ。その気持ちを忘れたら伸びない。

それでは、右も左も分からない新人が早く会社で役に立つ存在になるためには、何をすればいいのだろうか?

 ずばり、上司に付き切って仕事をすることだ。それは、上司の手足になることでもある。

そうすれば、まず何をすればいいのか分からないということが無くなる。そして、何よりも上司に鍛えてもらえる。そんなチャンスはめったにない。

上司も一生懸命体当たりしてくる部下には、手を抜かず全力で応えてくれる。

 最初は、上司が何をすればいいのか指示を出してくれるので、その指示に従って全力で仕事に取り組むことだ。そのうちに、仕事を体で覚えるようになり、徐々に自分でも、次に何をしたらいいのか判断がつくようになる。

 始めた頃は、迷惑ばかりかけるだろう。それで落ち込んでいる場合ではない。

それをバネにして頑張るのだ。

結局、責任は上司がとってくれるから、安心して仕事に専念してほしい。それこそバカになってすべてをかけること。

 私も新人の頃、必死に上司に徹底的にくっついて仕事をした。さんざん叱られながら。

 一週間かけて作った報告書も、長過ぎるということで、渡したその場で、ゴミ箱行き。それで上司は一喝。

「報告書は、書く側の立場で作ったらダメだ! 私がどんなに忙しいかわかっているだろう。であるならば、短時間でポイントがわかるように作らなければ、意味をなさない。忙しい人への報告書は、結論から先にし、ポイント毎に絞り込んで書かないとわからないから読んでもらえない。覚えておけ!」

涙も出ないほど、悲しかった。でも、その悔しさをバネにして、その後上司に一生懸命付き切った。それで、上司が何を求めているか、いつも先々考える習慣を身につけることができた。

今ではとてもいい訓練をして頂いたと感謝している。

 特に大事なこととして学んだのは、新しい情報を即上司に伝えること。

 新人の頃、よく報告・連絡・相談(「ホウ・レン・ソウ」)の大切さを強調されて、「ホウ・レン・ソウ」を頻繁に聞くだろう。まさに、「ホウレンソウ」は、しつこいぐらいが丁度よい。

 大事な情報を勝手に自分だけで抱え込まない。瞬時に上司に伝えること。上司が出張中、外出中、会議中などで、すぐに話せない場合、メールを送るなり、携帯電話にメッセージを残すなりで、とにかく即手を打つことは必須だ。

なんとなく仕事をしていると、自分で勝手に判断して情報を選別し、上司に報告してしまう。それは大きな間違いだ。なぜなら、どれが上司や会社にとって大事な情報かどうか、まだ一人では判断がつかないからだ。一人で判断するには、あまりにも経験・知識・情報が少な過ぎるはず。だから、絶対に自分だけで判断せず、まめに上司に「ホウ・レン・ソウ」をするべきだ。

それができなければ、上司の手足になっているとは決して言えない。却って上司の足手まといとなり、いつまだ経っても信頼は得られない。

そのうち、時間切れで、上司からいらない存在、邪魔な存在と見なされるだろう。

 

徹底的に上司の手足となって仕事をすると、上司の気持ちも分かってくる。それもまた、将来自分が、上司同様リーダー的立場になったときにとても役に立つものだ。

 ここで注意を要するべきは、いつまでも上司の手足ではいけないこと。できるだけ早く自立できるようになること。

そのために上司に付き切り、それを仕事の最初のステップとして全力で当ることだ。

 徹底的に上司に付き切った人は、自分が上司になった時、うまく部下を使えるようになる。そして、自身満々に部下をリードしていけるようになるので、周りから尊敬される上司にもなれるのだ。