「正しい仕事の仕方をマスターするベストな方法は、できる人から徹底的に盗むことだ」

 

アメリカで仕事をしていたとき、上司であるミスターAから実に多くのことを学びました。学ぶというより盗んだのです。

たとえば、彼は決して長電話をしませんでした。要領よく用件を話し、長くても三分以内に受話器を置いていました。私はこの電話のかけ方を徹底的に盗みました。

仕事のできる人の言動は生きた教科書です。長年培ってきた仕事の仕方の宝庫なのですから、それを盗まない手はありません。

 よく自分は仕事ができると思い込み、自信満々の人がいます。そんな人ほど意外に周りの人からは評価が低いものです。

 なぜでしょう?

 評価しているのが自分自身だけだからです。人間は他人の評価には厳しいのですが、こと自分の評価になると、ついつい甘くしてしまいます。

 根本的間違いは、他人がしてもらいたくないことや評価の対象外のことまで、本人は喜んでもらえる、評価してもらえると思ってやってしまうのです。場合によっては、独りよがりな有り難迷惑行為となってしまいます。

 仕事のできる人とできない人の最も大きな違いの一つは、そこなのです。つまり、仕事のできる人は、他人に対する自分の評価や価値を高めるために最大の努力をします。

 残念ながら、新人や気配りのない人には、どうしたら他人に対する評価や価値を上げられるかがわからないのです。ですから、できる人を徹底的に観察して学び、真似をするのです。

 私も新人の頃は、どうしたら自分の評価が上がるのかまったくわかりませんでした。しかし、すぐそばにめちゃくちゃ仕事ができる先輩がいましたので、一部始終見て真似をしたのです。そうしたら、本当に周りの評価がどんどん上がっていきました。